ニューヨークマラソン/守ってあげたい(DVD付)
いまさらですがちょっと。
「ニューヨクマラソン」この歌が流れ出すと今でもやっぱりそわそわします。
最初は何言ってるのかわからねえよ狙いすぎだろう!と思っていましたが映画を観れば、劇中で宮崎さんが言われていた「インディーズでも無理だろう」というのもオチもわかり、成る程ねと。
サントラの方は、劇中ほぼ総ての曲がそれぞれの方向でアナーキーすぎるのもご愛嬌。
でも主題歌である本曲は圧倒的に存在感がありすぎです。劇中映像もいいです。
正に基本に忠実なパンクです。王道パンク。だってアレじゃんなどというのは無粋ですよ。
今のこの時代にサントラとはいえメジャーレーベルから発売され日本中のどの子の手にも届くというのが凄いことではないですか。
テレビのバラエティなんかでワンコーナーのBGMとしてしょぼい音であの頃のピストルズとかが流れていると背中を丸めたくなるほど寂びしくなりますが、この音はまだ誰にも支配されないという絶叫に聞こえて力が漲る感じになるんですよね。
「風」であるかもしれませんが、好きな人が作ってるんだなというのが分かって熱くなれるそんな一枚です。
罪とか罰とか [DVD]
ケラリーノ監督ならではのギャグが炸裂しています。ずっとニヤニヤしながら観てましたけど…。
絶妙なストーリー構成と、独特な台詞まわし。そして所々に組み込まれたギャグが素晴らしい。
少年メリケンサック オリジナル・サウンドトラック
映画の中でインパクトの強かった、
「アンドロメダおまえ」と、「僕らのネバーマインド号」が
フルで聴けて楽しかったです。
マサルの「さくららら」「自信がない」も、聴いてて笑いが出るし、
「守ってあげたい」も、「何で?」と思いながら、いい感じです。
歌以外のBGMはゆったりほのぼの系が多く、短いながらもくつろげます。
また、名シーンを蘇らせるBGMもたくさん入っています。
名作ぞろいで、映画を見た人は必聴ですよ。
少年メリケンサックオフィシャルブック (TOKYO NEWS MOOK 134号)
豪華出演者や監督、スタッフへの取材がとにかく充実しており読み応えたっぷり。宮崎あおいも生き生きしていて、その楽しそうで可愛い表情は、こっちまで早く映画を見たくさせ、ウズウズさせる。異色キャストのアンケート回答も面白かったし、迫力ある写真=ビジュアルと情報=文章のバランスもよく、凝りに凝った作品の裏側も垣間見れた。さっそく買ってみて正解でした。
少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]
「NO FUTURE」と世間にツバした若者が将来どうなるのか、なれの果てのあわれな中年が担がれながらも再起をかけるドラマです。
木村祐一がいいセリフを言っていた、「バンドには良い時と悪い時がある、良い時のバンドは怪獣の様に好き勝手に暴れまわれる、しかし所詮は人間の寄せ集めで、金儲けしたい奴,女にもてたい奴,前に進みたい奴,その場に留まりたい奴,その内身動きとれなくなって怪獣は腐ってしまって
バンドは解散する。解散して初めて気づく自分の無力さ、一人では何も出来ない事」バンドをやっているとどうしてもぶつかる壁がこのセリフにあらわされている、バンドはエゴとエゴのぶつかり合いで、危ういバランスの中でなりたっている緊迫感見たいなのが伝わるからこそ、聞き手にリアルな音として伝わるのである。
「ニューヨークマラソン」が最後のほうで意味がわかります、詳しくはネタばれになるので言えないが、ギターとベースの兄弟の父親が寝たきりの原因になったのがこの歌に歌われている通りになったと推測できるのだが、クドカンが狙いで書いたのかわかりませんが、因果応報と言う事言いたいのでしょうか。
80年代パンクファンには、二ヤリとさせられる配役が出ている。田口トモロヲ(ばちかぶり),遠藤みちろう(スターリン),
花屋役HIKAGE(スタークラブ),ガサ入れ警官役(アナーキー),クドカン自身もファンと言う事あってパンク愛に満ち溢れています。
メリケンサックのライブ曲が一曲なのでやや中だるみ感があるが、最初は宮崎あおい見たさに見るかもしれませんが、それだけじゃない事、評価も低い様ですがちゃんと見ればよくできてると思います。
後、これはピストルズへ捧げられた映画です。表題曲や悪徳マネージャーによって作られたバンドと似ている所があり、クドカンなりの回答と言った所でしょうか。