フォー・ルームス [DVD]
昔ホテルで接客係として、ベルボーイをやったことがある自分から言わせてもらえば、これはなかなかリアリティのある映画だった。
クリスマスから年末年始にかけては、変な客から変な注文がフロントに来るわ来るわで、ベルボーイも大変なのである。
個人的に特に共感を感じたのが三話目。というのも、全く似たような経験をしたことがあるからだ。
クリスマスに子連れで不倫を画策したちょっとおつむの足りないカップルが別室で仲良く情事に勤しんでる間、両方の子供を見ててくれと言われた時のことを、この映画を見るといつも思い出す。
圧巻なのは四話目で、この映画のおいしいところを全部さらっていってしまう。
なかなか酷い結末にもかかわらず、ティム・ロスが鼻歌まじりですごく楽しそうに演技をするせいで、すごく後味がいい。
見事なオムニバス映画だ。
すばらしい。
フォー・ルームス [DVD]
大晦日のホテルでベルボーイのテオドアに降りかかる災難の数々はとにかくはちゃめちゃ。彼が真面目な顔をしてるところが笑いをさそう。
製作者や共演者はタランティーノとその友人達が殆どだから、撮影現場も大騒ぎだったに違いない。
一話では魔女集会に遭遇。二話の間男に間違えられて、三話ではメキシコマフィアの子供のベビーシッターになり、最終話では酔っ払ったハリウッドスターのパーティに呼ばれて・・・すべてのエピソードが楽しい。
又出演者が豪華!あっと驚く大スターから、懐かしのスターがほんのちょい役で出てるから、それを探すのも面白い。
Four Rooms: Original Motion Picture Soundtrack
ティムロスがブラックな役柄で出演してたコメディー、タランティーのが製作に関わってたもの。ではなにが曲者かと言えば、プロデュースがディーボのマークマザーズボーなのである。なので、ややみょうちくりんなサウンドとどこかノスタルジックなサウンドがブレンドされている。なもんで、ややモンド気味なインストものをお探しのヘビーユーザーか、タランティーノまたはディーボの強烈なファンにのみおすすめ。ディーボの映像お仕事のひとつですね。10点中8点