世界遺産〜オリジナル・セレクション〜 [VOL.3 日本の世界遺産編] [DVD]
世界遺産の中でも、屋久島や日光など身近な世界遺産を4ヶ所案内してくれる。私のような旅行好き、世界遺産好きには、入門編としてもうってつけの1本でした。価格から見ても相当安い!!それなのに内容は音楽もナレーションもとても好く丁寧に仕上げられています。身近であってもすばらしい世界遺産が日本にもあるんだと納得させてくれるタイトルでした。このシリーズは世界編も含めて3つのタイトルがシリーズででているようですので、そちらも、ぜひ見てみたいと思っています。
琉球王国 (岩波新書)
アイヌや北東北についても共通するが、琉球・沖縄は本州の畿内および関東から見ると辺境に属しているので、日本史の語るストーリーからすれば挿話的に扱われがちで、全体像をつかむのは簡単ではない。それでも前々から琉球・沖縄には興味があったが、今回本書を読んでみて、琉球王国についてはある程度の輪郭を描くことができた。
本書の構成は序章、第一章、第二章、以下第五章までと、終章の全七章に分かれているが、それぞれの章によって記述の方向が違っているので注意が必要だ。序章では琉球王国についての本書を書こうと思った動機を、第一章では沖縄研究の草分けとして伊波普猷と河上肇の二人を挙げてその研究姿勢を明らかにし、その問題意識をついで後続の第二章で古琉球、文明のあけぼのから17世紀初頭の島津氏による首里城占領までの歴史を纏めていく。第三章では、琉球王国が明の冊封体制に組み込まれることで東アジア、東南アジア、南アジアにまで広がる貿易ネットワークを一身に担った事実を鮮明にする。
そして、第四章と第五章、この二つの章が独特な記述になっていて、歴史家である著者の、辞令書解析を通じた琉球王国内部の組織形態を探る論考がここに充てられている。以前の四章分の記述とはタッチが違うので戸惑ったが、ここはそういう性質の章だと思えば興味深く読める。終章では、琉球史自体の意義と、日本史から見た琉球史の意義、琉球史から見た日本史の意義について触れられている。
史実としての琉球王国の存在は、その地域自体にとっての意義もさることながら、王国の誕生の経緯から見ても、その後の王国の推移から見ても、中継すること・つなげることが王国を隆盛に導き、衰退にも追い込んだことを教えてくれる。現在の日本の目線で言えば西南の果てという捉え方になるかもしれないが、本来は本州と中国、中国と東南アジア諸国などを結ぶハブとしての機能を受け持っていたこと、うっすらと聞いていたそんな説明を具体的な構図として理解することができた。王国の機構も、そんな王国のあり方に規定されて出来上がっていたことも。
次は北東北やアイヌについての著作を読みたくなってくる、日本のイメージをまた新たにしてくれる一冊。
古琉球 (岩波文庫)
伊波普猷とは、沖縄学の創始者である。伊波は沖縄の文学や歴史、民俗を研究した人である。伊波の研究で、最も意義のあったものと言えば、やはり「おもろさうし」であろう。「おもろさうし」は、沖縄最古の文献の事で、沖縄の古謡が多く収められているものです。民俗学界の巨人、柳田國男や折口信夫も彼から多大な影響を受けた。古琉球の文化とは、すなわち日本文化の原点であるといえるでしょう。
アジアのなかの琉球王国 (歴史文化ライブラリー)
琉球に王が君臨していた時代を垣間見る、最初の1冊としてもお勧め。けっして専門的になりすぎることなく、軽やかに、かつ読み手に驚きをあたえつつ、琉球の歴史散策ができる。軽やかに、興味深くよめる本でした。満足!
世界遺産 日本編(5)姫路城/琉球王国のグスクおよび関連遺産群 [DVD]
法隆寺とともに日本初の世界遺産に指定されたことがうなずける姫路城、こちらは良い!
いろいろな場所から、いろいろなアングルで、四季を通して撮影した城の姿は、
とても美しく迫力があり見応えたっぷりである。
雪で真っ白になった姿や夕焼けに映える天守閣、紅葉と堀、そして感動的なのが桜の頃。
染井吉野のピンクと城壁の白のコントラストは、もう美しい!の一言。
姫路城を、より美しく見せたいという想いが、その撮影には感じられる。
実際に行って見るのも、もちろん良いだろうが、それだけでは、この作品のような見方はできないので、
一見の価値はあると思う。
また、外観の映像とは別に、城の歴史の解説、城内の外敵を阻む各種の仕掛けや工夫の解説も
なかなか興味深く、同じ国宝の松本城と比較した解説も面白い。
これは、姫路城を再認識する作品かもしれない。 とにかく魅力的な城だ。
久々にDVDで見たが、映像の美しさは、やはり感動ものである。
もう一つの琉球王国の方は、貴重な遺産ではあるのだろうが、あまり見どころがない。
沖縄の自然を散りばめてくれれば、こちらも、もっと良い作品になったのではないかと思うだけに
残念である。
「グスク」という石の廃墟と、首里城内部の解説を聞きながら琉球王国の歴史を知ることはできるが、
やや退屈。
姫路城と作品の作り方は同じなのだが、姫路城が素晴らしすぎたために、
このように感じたのかもしれない。
姫路城だけなら★5つなのだが・・・。