燃えろ!ジャスティス学園 パーフェクトガイド (ドリマガBOOKS)
この本はキャラクターごとの戦い方などが詳しく載っていますが、一番注目すべきところは最強のオリジナルキャラの作り方だと思います。うまくできなかった人は是非見てみることをお勧めします。
嵐ノ花 叢ノ歌 (アラシノハナ ムラクモノウタ) (1) (リュウコミックス)
イラストレーターの方だというだけあって、絵がとても巧いです。
ストーリーやキャラクターも自分としてはとても好きですね。
内容的には、第二次世界大戦の中国大陸を背景に、人外・妖術の類・レトロフューチャーのごった煮を見ているような感じでしょうか。思惑の異なる互いに合間見えることのないキャラクター達が、どのような展開を繰り広げるのか楽しみです。
ただ、単行本の見開き1ページ目に、主人公格の少年と少女の成長後らしき姿絵が描かれていて、全体として大きな構想のストーリーだと思われます。出典を見る限り、2ヶ月に1話のペースで連載しているようなので、今後、過去のストーリーも含めていくとなると作品完結まで何年くらいかかるのか、それだけが心配ですね。
嵐ノ花叢ノ歌 2 (リュウコミックス)
個人的にファンで、イラストレーターだった頃から追いかけさせてもらっている作者。超絶画力を
長編漫画で余すことなく堪能できるので、新刊を楽しみにしている。
ただ今回も、一巻に引き続き物語の(新)登場人物の顔見せに終始している部分があり、物語自体も
ほとんど進んでおらず、一巻で登場した方の人物もほとんど出番がないため、もし他人に本作を
薦めるなら、一巻と二巻の揃った現時点で薦めると思う。
巻末に登場人物相関図や、いわゆるオタクなら知ってはいるがそうではない人にはマニアックな
用語などの解説もあるため、一巻だけではよく分からなかった方にも薦めたい。
ただ、今回やはり総ページの約半分が戦闘シーンで占められているのは、月刊誌の不定期連載のため
一年も新刊を待ち続けた読者としては辛いものがある。渾沌と金剛蔵王という物語の重要な
ファクターを紹介するために戦闘シーンが必要なのは分かるが、これほどページ数を費やすのは
どうかと思う。
また、一巻の頃から気になっているのだが、
・思わせぶりな台詞で謎めいた雰囲気を出す意図があるとは思うものの、主語がほとんど明確でなく、
かなり意味不明な台詞が多いということ
・第二次世界大戦の頃というレトロな時代背景、かつ人外の生命体や神話なども絡む歴史浪漫という
物語であるにもかかわらず、「2ちゃんねる用語」が意図的に使用されていること
この2点については、せっかくの重厚かつ幻想的な物語の雰囲気が破壊されるので、改善して
もらいたい。雰囲気だけではなく、物語の内容を理解しよう、楽しもうとするにはかなり辛い。
重苦しさだけでなくコミカルな描写をしたいのなら、現代のネット用語など使わなくてもできると思う。
絵は充分に素晴らしいし、題材も興味をそそられる魅力的なものだと思うので、もう少し読者に
伝わりやすくしてもらえると嬉しい。
とはいえ、やはり特に画力には凄まじいまでの素晴らしさがあるので、まだ本格的に動き出したとは
言えない物語の『これから』と共に楽しみに待ちたいと思う。