堀江美都子デビュー40周年ベストアルバム 堀江美都子ベスト
今回初めて“堀江美都子ベスト”を買いました。「アクビ娘の歌」「緑の陽だまり」や巨大ロボットアニメ史上初の女性メインボーカルOP「ボルテスVの歌」(小林亜星作曲)が欲しかった事もありますが、小学生の頃に買ってもらったコンピ盤に入っていた「ペペロの冒険」「シンドバットの冒険」をCDで再び聴きたくなったんです。
有名な「アクビ娘」がミッチの歌だとは最近まで知りませんでした。しかもデビューしたばかりの12歳だったなんて正に“天才少女”ですね。言われてみれば確かにミッチの声だけど、まだ子供だし歌い方も違う。16歳の「緑の陽だまり」では、男性コーラス(チャタラーズ)が『まあだだよ〜』と歌った後にミッチがソロで『ま〜だだよ♪』と返すのが異様に可愛い。代表曲「キャンディ・キャンディ」(渡辺岳夫作曲)の『泣きべそなんて〜サヨナラ ね』の粘っこい『ネッ?』は誰にもマネできないと思います。
典型的なヒロイン声で、健康的な色気と優等生的な気品を兼ね備えている上に歌唱テクニックがハンパじゃない。芯の強さも感じさせるからこそヒーローソングも歌いこなし“アニソンクイーン”と呼ばれるようになったのでしょう。ミッチの歌声が嫌いな人間はいない筈です。それにしても、ミッチの曲は40年前のものでも音質劣化が殆どなくてビックリ。すぐに「Dear Friend 2007/ふたりのアニソン」も買いました☆
魔女っ子チックル VOL.1 [DVD]
本作「魔女っ子チックル」の主人公・チックルはお転婆でイタズラが多い、という点では他作品の魔女っ子(サリーなど)と共通しています。ただ、他の魔女っ子と違ってなぜか魔法による失敗が多く、理科の実験の時に薬品を爆発させたりしています(笑)。そういったお茶目なところがチックルの魅力の一つなのですが、このようなシーンは単にコメディとして面白い、というだけではなく「魔法にばかり頼ってはいけない」という教訓も含まれており、他作品でよく見られる「魔法に憧れて魔法使いを目指す」「魔法によって不幸な人たちを救う」といったテーマとはまた違う特徴を有していると思います。
作中では様々なトラブルが発生しますが、その時チックルの魔法によって解決するケースもあるのですが、チックルを初め周囲の人間の努力によって解決される場合も少なくありません。このような体験を人間界で重ねていくうちにチックルは「人間というものは何か」という事を少しずつ学んでいきます。魔法の国では結果が全てだけれど、人間界では結果だけではなく努力やプロセスも大切だということなどを。
本作は魔法少女物としても勿論楽しめますが、感動話もありますし、チーコが上級生の錦三郎に恋をするシーンがあるなど恋愛的要素も含まれていますから、視聴者を楽しませるために様々な工夫がなされています。作画が少々古い点を除けば、問題なくおすすめ出来る作品です。