ベスト・クラシック100
そのときの気分によってCDを選べます。そのCD6枚から1枚のCDを選ぶ楽しさは、宝石箱をあけるようです。「初心者向け」とか、「選曲がいまいち」とのレビューもありましたが、CD6枚でこのお値段です。
私はとても納得して楽しんでいます。また、CD6枚分のコンパクトな収納もよく、旅行にも持っていけそうです。このCDの解説書が1枚の紙ではなく小冊子だったら、もっと良かったです。
華麗なるバレエ 6 コッペリア / ドリーブ (小学館DVD BOOK)
1993年のマリインスキー劇場管弦楽団でアレクサンドル・ヴィリュマニスの指揮、キーロフバレエの演目です。
コッペリアはE.T.A.ホフマン原作の「砂男」が原作ですが、実は人形であるコッペリアを挟んでの喜劇でもあります。従って主役はコッペリアではありませんが、その役は容姿も含めて難しいものがあります。
主役であるスワニルダはイリーナ・シャブシツ、フランツにはミハエル・ザヴィヤロフ、コッペリアにはエルヴィラ・タラソワです。見所はタラソワのリフトのある青年たちとの踊りの場面でしょうか。さすが名門キーロフといった芝居巧者が演じているだけあってその世界に引きずり込まれます。
DVD&Bookということで、ガイドがあるだけにその面白さも十分に満足できるものです。
クラシックバレエへの招待 Vol.3「眠れる森の美女」「ラ・シルフィード」「コッペリア」 [DVD]
往年の名ダンサー達が語る古典バレエの魅力
■「眠れる森の美女」/フランス革命によって、ロシアへ亡命したバレエ関係者は優遇された。フランスのバレエ最盛期同様、ロマン主義が主流となり、ロシア皇帝を楽しませる、芸術となった。プリマは、オーロラ姫に感情移入できたかと思うと、他のダンサーたちの踊りがあって混乱し、踊りずらいと言っていました。しかし、男性ダンサーの青い鳥のダンスや、オーロラ姫と4人の求婚者たちが踊る「ローズ・アダージョ」は、有名な見せ場となっています。
また、チャイコフスキーの音楽は素晴しく、不運にも「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」と古典の三大バレエを作曲したチャイコフスキーは、死後、その音楽が評価され、それは、現在も健在です。柔軟性のある作曲家で、ほとんど、振り付け師のマリウス・プティパの注文どおりに、作曲したそうです。また、今日では、この作品に限りませんが、バレエダンサーに合わせることができる指揮者が、有能だと発言していました。
■「ラ・シルフィード」/産業革命時に発表され、幅広い世代に評価され、当時は、斬新(ざんしん)だった作品。夢見がちな青年には婚約者がいて、屋敷で居眠りをしていると、妖精シルフィードがあらわれ、彼とロマンティックな時間を過ごすのですが…。4年後には、デンマークで、元男性ダンサーだったプルノンビル振り付けの男性ダンサーに趣きをおいた振り付けを発表しました。
■コッペリア/東欧の村で、いたずら好きのスワニルダは、思いをよせるフランツが、コッペリウス博士の窓辺に座っている少女に投げキッスをしているのを見てしまう。スワニルダは、少女だと思っていた人形になりすまし…。この作品は、コメディバレエと呼ばれるもので、パントマイムで思いを観客に伝えたり、面白いシーンがある作品として有名だそうです。また、フォークダンスが取り入れられているのもめずらしいそうです。コッペリウス博士を演じるのは楽しくやりがいがあるそうです。
ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集[全70曲]
フルートのCDが欲しくて、特にフルーティストの好みなどもまだわからなかったので安くて曲数の多いこちらを購入しました。
技巧的な問題は置いといて、とてもいいCDでした。
これだけ入っていたらかなり充実した内容です。有名な曲もたくさん入っているし、ブックレットにはひとつひとつの曲の解説が書いてありますから、どんな曲なのかがよくわかります。
ガロワはそれなりに著名なフルーティストですし、技巧的には問題ないと思います。あとは好みの問題ですね。私は好きです。
良いフルートの音を聴きたい、でもお金が無いという方はこちらを買えば一度にたくさん聞けるのでお勧めします。
レオ・ドリーブ「コッペリア」全2幕 [DVD]
踊りそのものはさることながら、衣装、舞台装置、音楽、演出等、どれを取っても一級品の作品。
キーロフバレエのクオリティーの高さに感服の至りです。
群舞の場面は少ないものの、ソロの場面は見ごたえがあります。
バレエを全く知らない方でも、まるで演劇を見ているかのように、充分に楽しめる傑作です。