ミーシャ・バートンの Sex in Ohio [DVD]
ジャケット写真を見る限り、
ミーシャ・バートンがラブにエロに大活躍しそうな映画に見えますが、
実際には「主演」というには影が薄いです。
どちらかというと、写真では小さな扱いになってるパーカー・ポージーの方が
ストーリーの中心です。
ミーシャ・バートンはかわいいし、ストーリーも悪くないけど、
ジャケットのイメージと、実際の内容のギャップがありすぎるとガッカリするので、
その辺考えて作って欲しいです。
Howlin Wind
グラハム・パーカーのデビュー・アルバム (76年)。個人的にはLive-Rainbow Music Hallがお奨めだが、歴史的名曲Don't Ask Me Questionsを含む傑作アルバム。様々なスタイルの曲で構成される本アルバムだが、レゲエの単調なリズムから始まるDon't Ask Me Questionsは他の曲とは作風も詩も異なり、レゲエでありながら、パンクである。この曲により、USではエルビス・コステロ及びブルース・スプリングティーンと比較される事が多く、パンク・ムーブメントの先駆者の1人としても紹介される事がある。今では癒しの音楽となった、レゲエだが、この当時は反社会的な音楽でもあり、グラハム・パーカーもボブ・マーリーを意識した作風に仕上げている。グラハム・パーカーの雄叫びを是非聞いてもらいたい。
スクイージング・アウト・スパークス(スパーク!)(紙ジャケット仕様)
この4枚目でグラハム・パーカーというアーティストの
スタイルが完全に確立されたといえるのでは?
逆に言うとこれ以降の彼は自己模倣におちいり
伸びしろが無くなってしまった感があります。
それはさておいても素晴らしい出来。ルーモアの演奏も
グラハムの歌も熱い!贅肉をそぎ落としたシンプルな
演奏とリフ主体の生きのいいロックンロールが満載。
パブロックの最良の部分がみっちり詰め込まれた名盤。
フィールグッズよりもグラハムのほうを支持したいですね。
ヒート・トリートメント(紙ジャケット仕様)
今でこそ私もグラハム・パーカーの最高傑作は、鋼のような強さとゴムのようなしなやかさ、綱渡りをするような緊張感が持続するファースト・アルバムの『ハウリン・ウインド』だと考えるが、最初はハアー?という感じだったファースト・アルバムをそこまで聴き込んだのは先に聴いていたこのセカンド・アルバムに死ぬほど惚れ込んでいたからに他ならない。
今回パーカー本人の解説を読んで初めてファーストアルバムを作った後、曲のストックがなく急いで曲作りをしたことを知ったが、どの曲もよくできていてカッコよいので今でも信じられないほどだ。
楽曲はバラエティに富んでいるが、一本筋が通っているのはソリッドで味わい深いバックの演奏と、鋭く力強いパーカーのヴォーカルの力によるところが大きい(リマスターによりパーカーのヴォーカルがより生き生きしている)。
「ホールド・バック・ザ・ナイト」をはじめとするボーナス・トラックも素晴らしいので、このアルバムの路線を走っていたら人気の面でも英国を代表するロッカーと認められていたのではないだろうか。
あと、レコード会社が違うが、大好きな『ジ・アップ・エスカレーター』の紙ジャケ・リマスター盤をパーカーの解説付、歌詞対訳付きで出してほしいです。