五番町夕霧楼 [DVD]
日本でなければ作れない。また日本でも現在ではもう作れない日本映画の最高傑作の一つ。女主人公佐久間よし子の美しさはかなさは日本男児のみがわかる特権である。女の魅力は弱さとはMarxmが言ったが、これには議論あるもこの映画の弱さはかなさの強烈な印象は、本当に弱さなのか?
日本人必見の映画。
艶蜜の夜の捕食者(マフィア) (ビーボーイスラッシュノベルズ)
「淫靡な夜の捕食者」の続きになります。
前回に引き続き、相変わらずの甘エロっぷり(笑) 流石、水上ワールドです。
ですが、ストーリーがちょっと・・・
ハッピーエンドで終わるのは分かっていたのですが、二人の関係を良く思っていなかった幹部があんなにあっさりと二人の関係を認めるなんて・・・あまりに簡単すぎて拍子抜けしてしまいました。
更に魅力的なキャラクターも出来てきたのですが、個人的には前作に出てきたお兄さんが好きだったので、今回も出てくるのかな〜? と期待したのですが、残念ながら名前だけの出演・・・(涙)
なので星は3つです。
ですが甘エロで面白いので、さらっと読むのにはお勧めですよ〜
櫻守 (新潮文庫)
櫻守笹部新太郎をモデルに戦前、戦中、戦後の日本人の活力も描いている。
現在も残る武田尾の亦楽山荘、神戸岡本の岡本南公園の雰囲気を伝え、訪れたくなる。
水上勉の関西の言葉、風景の描写、人間の繋がり、人間の徳について独特の表現が全く古臭くなく、むしろ現代の世に失われた懐かしさを感じる。
櫻については笹部新太郎直伝の知識が随所に盛り込まれ、櫻通になる。
櫻についての愛情がひしひしと伝わる本です。
笹部新太郎は竹部庸太郎として、佐野藤右衛門は宇多野として登場し、竹部の園丁の北弥吉を主人公として一生を描いている。傑作である。
淫靡な夜の捕食者 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
良くも悪くも水上ワールド、といった感じですね。
BLに良くあるマフィアとかヤクザな話じゃないです。
マフィアなのにラブラブ(笑)。裏世界なのにダークっぽくなくて、むしろほのぼの?
マフィアのドンのレオパルドは、豪華絢爛な王様だし(笑)受けの北斗は少しやんちゃな可愛い男の子だし、まさしく水上先生の描く甘々ラブラブなマフィアものです。
たまには痛くないマフィアものが読みたいわ〜、と言う方にはいいかも。 逆に、割りとあるヤクザものの骨太・痛い系な話を望まれているなら、ちょっと違うと思われるかもしれません。
いずれにしろ、水上ワールドならではな一作です。
あさっての方向。 4 [DVD]
第7話「二人のつかのま」
不思議な現象、奇妙な共同生活にも慣れた3人の
絆を感じさせる温かさが心地良いです。
一見、落ち着いた展開なので見所は少ないものの、
次回の反動への予兆、嵐の前の静けさとしては
非常に大きな効果をあげているように思います。
第8話「あさっての方向」
一人逃げ出し、自立を試みても所詮は子ども。
社会的立場が弱く、世間を知らない様を否応がなく
印象付ける前半と涙無くして観られない想い出の
回想場面が切なく胸を打ちます。
特に同一の場所を時間経過と共に多数登場させることで、
心境変化と行動範囲の限界をさりげなく魅せる演出が
素晴らしいです。本作の肝といえる名エピソードに感動しました。