美女と野獣と紳士―愛と混乱のレストラン〈2〉 (二見シャレード文庫)
わたしはどちらかというと受け視点で読んでいるので、「久我の人生最大の後悔」で締めくくられたこの二巻目はたまらなく気持ちよかった〜。
上手く感情を出せない理人をいじめたいのか、労わりたいのか。
自分でもわからない感情に戸惑う久我の抱える気持ちがどんなものか想像できるだけに、納得して読めるのがすごい。
ほんと、一巻に続きよくできた作品。
わざとらしいエロもない。あるのは必然な行動やシーンだけ。
それでも皆がイキイキしている。
正直最初から理人のあしながおじさんは叶じゃないかと何となく予想はつく。
つくけど実際そうだとわかってもしっかり驚きはあった。
面白いことに。
三巻でやっと話が終わるという長さもいいし、話が途中でダレることもない。
秀逸作品。
FLESH & BLOOD〈1〉 (キャラ文庫)
現代のイギリス在住の高校生・海斗は突然タイムスリップしてしまい、大航海時代のプリマスに放り出され、むちゃくちゃかっこいい海賊船の船長・ジェフリーに助けられます。歴史の事実を知っていることから「預言者」だとジェフリーたちに信じ込ませるものの、一人で知らないところにきてしまった孤独に耐え切れずに泣いてしまったりして、海斗がすごく可愛いです。
歴史的な背景もしっかり書き込まれていて、冒険物語としても読み応え充分です。
FLESH&BLOOD〈2〉 (キャラ文庫)
舞台となる時代は16世紀のイギリス!タイムスリップでそこへ来てしまった主人公が美貌の青年海賊(しかも船長だ!)に助けられ・・・というボーイズラブじゃなくてもワクワクの展開がたまらないシリーズ第2巻。16世紀の航海の様子や、時代背景も細かくきっちり書き込まれてますし、世界史の勉強にもなってしまうかも?という一度で2度も3度もおいしいおすすめの本です。
桔梗庵の花盗人と貴族 (SHYノベルス)
<あらすじ>「俺の口を封じておきたいのなら、代償はおまえ自身にしよう」芦名子爵家の嗣子・胤人(つぐと)と資産家の息子である千葉重貴は、最初から互いに反感を抱いていた。胤人は重貴が自分を見るときの侮辱的な視線と態度に。重貴はいつも取り澄ました胤人の貴族然とした態度に。だが、友人の悪戯により胤人がそうとは知らぬままいかがわしい店に入った日、背徳と官能に縛られたふたりの新たな関係が始まる。縺れ合う体と心。辱めを受けながらも、胤人はいつしか快楽を求めるようになり・・・!? <感想>遠野春日先生の貴族シリーズ第7弾です。今回のお話は全体的にしっとりと大人な恋のお話です。受けは世間知らずなうえにとーっても意地っ張り!攻めはそんな受けが気に入らず虐め倒してしまうんです・・でもだんだんと受けを知っていくうちに気になってきてしまって・・そして受けはたまに優しく接してくる攻めに戸惑いを感じつつ・・ふたりのすれ違いがとてもせつなくていい感じです。最後にもっとラブラブなシーンがあったらなぁ・・という訳で星4つです。お勧めの一冊です。