神様がつくった病 おばぁちゃんと私の認知症物語
鬱姫なっちゃんの2冊目コミック。
開いて思ったのは「絵がうまくなってる!」(失礼)笑
なにより驚いたのは、最新の薬に関して。
載っていた薬名をネットで検索しても、
10件しかヒットせず、見てみればかぶっていて、実質3件。
しかもみんな文献のHPで、内容を読むためにはお金を払わねばならないという…
他の本にも、ここまで最新の薬は載っているものは読んだことがない。
専門家でもないのにそこまで調べあげるとは…とちょっと感心した。
文献に書かれているような専門色が強い堅物、難しい仕組みを、噛み砕き、柔らかくして、
疎い人・初心者にも分かるようにやさしく説明、言いかえれば「翻訳」出来るのは、
彼女の才だろう。最高峰の東大を出ながらも、ニートを経験している中途半端さが
逆にそれを可能にしているように思える。
認知症の症状を遅らせるための薬しかない、と言われれば絶望的だが
「完全に治る薬があと少しで出来る!」と言われれば、希望が生まれる。
あとがきにある「もっと早くから認知症という病気について詳しく知っていれば、予防出来たり
心を楽にしてあげられることが出来たのかもしれない」、確かにその通りだと共感した。
彼女の漫画には、辛さの中にコミカルが混ざり、巧くさりげなく、響く言葉が入っている。
「こんなちっぽけなところに幸せってあるんだね」
「助ける側なのに自分が救われる気がするんだよ」
こういう言葉を探す意味でも、読む価値はあると思う。
東京大学物語 〈デラックス版〉 [DVD]
原作ファンですけど思ってたより・・・です。
制作費の関係もあるんだろうけど所々に素人が描いたかのような絵があったり、ストーリーもかなりはしょって原作とは別物に感じ、そのせいでキャラクタ-ごとのバックグランドも見えてこなくて感情移入も出来なかった。
DX版は通常版にHなシーンが加わってますがほんの少しで大して変わっていません。年齢制限がないのも頷けます。特典として声優などのインタビューが収録されてますが、どうせだったらタレントの副音声も付けて欲しかったです。
結局、原作ファンを対象にしたのか、原作を知らない人にでも、としたのか、あやふやな感じでした。江川イズムは完全に無視されて普通の恋愛アニメになっちゃってますし。
ただ、音楽は素晴らしい。OPとEDの音楽は凄く良かったです。これで☆1つ足しました。
世界文学を読みほどく (新潮選書)
池沢夏樹が京都大学で講義した内容を本にしてあります。この人の講義だから、きつとおもしろい内容だろうと読み始めました。「われわれは何物なのかを明らかにするために小説は書きつづられる」総論を話してからスタンダール、トルストイの順に入ります。各小説についてのかいつまんだ話が要領よくできているので、それだけでもおもしろい。とにかく久々にコース料理を味わうたのしさを感じました。
ハワイとフラの歴史物語―踊る東大助教授が教えてくれた (素敵なフラスタイル選書)
”踊る東大助教授”というサブタイトルに惹かれ購入しました。
実際にフラのご経験をもつ研究者が書かれた本とのことで、共感できる部分もあるかと・・・。
クール・ディメンション デラックス版 [DVD]
知ってる人は知っているフェラーリ乗りの
甲田社長が本人役で出るという
映画ならではのサプライズはあったものの
やっぱりアクションが少なくて
余計なものが多かった感じはします。
しかし、メイキングを見ると
低予算で頑張って作ってる感じがしたので
メイキングを見てから本編を見て
かくし芸感覚で楽しむのが
吉かもしれません。