非定型うつ病 パニック障害・社交不安障害 よくわかる最新医学
非定型うつとパニック障害が、ほぼ同じくらいボリュームが割かれている。内容は、図解や症例をベースにしていて分かりやすいから、医者にかかった事のない人や、患者を理解するための一冊におすすめ。
薬の基本知識や休養のヒントも書かれていて参考になる。
気分障害(うつ)と不安障害(パニック等)の違いが分かるのだが、病名が細かく分かれていて網羅するように書かれてあるから、治療中の患者からするとどれも当てはまりそうで不安になるかも。客観的な立場になれて、流し読みするつもりならいいと思う。
もしかして、うちの子、発達障害かも!?
分かりやすさと具体性でピカイチ!!発達障害の特性をもつ子どもの声がきこえてくる一冊です。
発達障害の専門医が、豊かな臨床経験に基づき、発達障害の全般的な知識と発達障害の子どもと接する際のコツについて、Q&A形式で、とても分かりやすく説明してくれています。
時折、著者の臨床感を織り交ぜながら、理解しやすい平易な言葉で、症状・診断・治療等に関する専門的な知識や日常生活上現れやすい行動特性、また学校や家庭生活における具体的な支援方法について、バランス良く綴られています。
ご家族の方が、発達障害の特性をもつお子さんと関わる際の一助となることはもちろん、援助職の方にとっても、日々の支援のあり方に新たな発見が得られる良書だと思います。
何より、著者の発達障害のお子さんやご家族を見守る視線がとてもあたたかく、発達障害の子どもを支える人達の気持ちを軽くしてくれるように感じます。
こんな患者はよそへ行け―わがまま先生の辛い外来日記
サブタイトルには「わがまま先生の辛い外来日記」とあり、著者は本書の中でもわがまま先生と書いていますが、決してわがままな医者ではなく、患者思いのいい医者である著者が、わがままな患者とのエピソードを中心に書いたのが本書。自己中心的な患者がいかに多いか、そして自分勝手な解釈を言う患者、薬の処方に関ることなのに嘘を言う患者……と、その苦労が感じられるエッセイです。仕事の立場が違うとはいえ、客商売をしている自分の身で考えても迷惑なお客のこともつい考えてしまいましたが、わがままな人はどこに行ってもわがままなのだろうし、それを本人は気づかないのでしょうね。医者もつくづく大変な仕事だと思いました。