会社物語 [DVD]
クレージーキャッツ最後の全員出演映画として確固たる地位のある映画ですが
底抜けに明るいクレージー映画を見た延長線上で見ると、ちょっと辛い映画だと思います。
クレージー映画は一つの事を目標に植木、もしくはクレージー全員が無責任とは名ばかりで
物凄い努力と熱意からそれを達成し、過程でこれでもかと笑わせてくれる大作揃いですが
この作品はカットがコロコロ替わり、大筋こそセリフや流れで見せてくれますが
細かい所は行間を読めと言わんばかりに説明がない部分が多く
また作品もハナの定年までの憂鬱・迷走感や、家庭のままならなさを中心として進んでゆくので
クレージー映画のような明るさどころか、ほぼラストまで暗めで淀んだ空気が漂っています。
会社員のままならなさ、会社人間が会社を失った時にどうしていいかという悩み
かといって戻るべき家庭も決してハナを手放しに受け入れてくれないといった状況
大団円で終わらないラスト近辺、素直にはイかせてくれません。
過去の作品は何も考えずに見ると頭を使わず笑え、バックボーンを考えながら見ると
根底に流れる作品の意味や風俗などがかいま見れてまた面白いという作品が多いですが
このようなクレージー作品のある意味お約束といった雰囲気から脱却できないと
この作品を本当に楽しむ事は出来ないかと思います。
ただ製作されたのは1987〜88年の間で(公開は88年11月)
日本がバブルという幻想の真っただ中に居た時期、戦後復興と栄華と享楽と退廃が
作中の風景や文化に自然と盛り込まれており、クレージーの面々以外にも見るべきところは多数です。
高度経済成長までの丸の内全体がが灰色だった頃のビル、マハラジャを頂点とする80年代ディスコ文化
この少し前頃に盛んに問題とされていた家庭内暴力、まだピカピカの有楽町マリオン、中央線のオレンジの電車
チラっと見える「E電」の文字・・・
80年代にノスタルジイに感じる世代が若い為、まだあまり多く振りかえられない80年代、それも後期
カメラを通して見える風俗もぜひご覧頂きたい所です。
追記
更に細かい事を言えば、河原で焼き肉をするシーンが登場しますが
これは監督の出身地である東京都府中市の河原で撮影をしています。
河原側から撮影している引きの映像には、現存するキューピー府中工場
まだNECのネオン看板のある頃のNECのオフィスビル、そして鎌倉街道の通る関戸橋
そして今は無き「さくらサンリバー」の姿が見えます。御存知の方や地元の方は注意してご覧になると
懐かしい風景が見れるかも知れません。
またその焼き肉のシーンで使われるのが「エバラ焼き肉のたれ」
ハナの上司役の伊東四郎がおもむろに飲む栄養剤が「ヤクルト・タフマン」(当時伊東がイメージキャラとしてCM出演)など
CMディレクターとしての経歴もチョコチョコ入れ込んでるのが笑えます。
またあまり意味も無くジャイアント馬場が出ているのは、きっと日本テレビがバックについていたのと
当時は全日本プロレス中継の視聴率に陰りが出ており、88年3月をもって土曜19時のゴールデンから撤退し
日曜22時30分へと左遷されてしまった時期が丁度撮影時期と重なります。
そんな事を考えながら見ると、不意に登場する馬場さんがなぜ出演したのかも勘ぐれます笑
ちなみに馬場さんがタレントとして更に人気が出るのは、公開1か月前から始まった
やはり日本テレビの「クイズ世界はshowbyショーバイ」で
この番組での珍回答と抜群の存在感を発揮するのは、あともう少しだけ後の話です。
レッスルエンジェルス サバイバー2 ザ・コンプリートガイド
今作は育成の難易度が下がったため攻略の必要性は下がりました。一部マスクデータ等もこの先ネット上にて確認出来るようになるでしょう。
よって攻略本としてはあまり必要ないかも知れません。
ビジュアル的には前作同様充実していますが、キャラ紹介が1ページ/2名と簡略化されています。また原画師が変更されたため旧原画さん関係は薄く、新規原画さん関係は厚く掲載されています。
ウリとしてはお蔵入りになった麻雀ゲームのご褒美画像が完全収録されている事でしょうか。
また今回は特典カードが付属します。
割高感は否定出来ませんが、ファンなら購入されても良いかと。
あくまでもビジュアル集としてですが…
結成50周年 クレイジーキャッツ コンプリートシングルス HARAHORO盤
昔は問題の無かった歌詞でも、最近の常識に照らし合わせるとアウトということもあって、時にインナースリーブに「今日の観点からだと不適切な表現がありますが・・・」なんて断りが入っていたりすることがよくある。
さて、クレイジーの「シビレ節」だが、この曲の場合は、「じいさんは●●●でシビレてる」の箇所が、今日の観点うんぬんどころではなく発売当時に問題になって、放送禁止(もしくは要注意曲)扱いになった。その後も問題部分を削除したバージョンが採用され、名盤「クレイジー・キャッツ・スーパー・デラックス」においてもそれは覆らなかった。
しかし、今回結成50周年記念ということか、時代の産物としてそのままを残そうということか、例の「●●●でシビレてる」の部分が、はっきりと歌われているのだ。歌詞カードにはいつものごとく「●●●にシビレてる」と表現されているので、聴いてみたらビックリした次第だ。
そういうわけで、「クレイジー・キャッツ・スーパー・デラックス」でも「クレイジー・キャッツ・デラックス・ボックス」(通販)でも果たせなかった快挙が収録されているわけで、価値があります。他も大瀧詠一氏いわく「シングルAB面が緊張関係を保っていた」時期の名曲揃い。これを買わなきゃ、誠に「遺憾に存じます」。
クレイジー伝説
先日も悪友3人と少し早い忘年会をしましたが、五万節と学生節とスーダラ節をカラオケで歌い大いに盛り上がりました。 学生節がヒットしたのは、中二の時かな?先生への反発もあってか、隠れてよく歌いました。皆で大うけでした。また、五万節のオリジナルヴァージョンやアット驚く為五郎の萩原版は、初めて聞きました。そして、珍説ひつじ物語や笑って笑って幸せにの様なもじどうりの珍曲も入っています。
そして、最後のレコーディングであるSTILL CRAZY FOR YOU(実質は谷とユーミンのデュエットだと思いますが。)も入っています。これなかなかいい曲です。
しかしクレージィーの歌は、パット明るく、ノリノリで良いですね!!!
ですが、メンバーも次々と鬼籍に入り、寂しくなりましたね。まあ当然これを聞いている本人もいいかげん爺しかも上にくそ(下品な言葉で申し訳ない。)がついている位の年に成っているわけで.......まあ年は取りたくありまへんわ!!
余談はさておき。クレージィーのフアンの人は、是非とも購入して、耳に入れ、カラオケで歌い、おおいに盛り上がりましょう!!!!!そして歌いましょう。あんたの息子を信じなさい。ほれ信じなさい。ほれ信じなさい。