ドラマージュ ザ・モーニング~NHK連続テレビ小説テーマ集~
平日(土曜日もだが)朝テレビをつけていれば8:15に必ず流れるBGM。
ドラマの内容・視聴率低迷はともかく、
大河と朝ドラ、NスペのBGMは大抵豪華な作曲陣で固めていて、気合が最も判ります。朝ドラのベスト盤ですね。
Starry☆Sky ~in Winter~ アンソロジー (B's-LOG COMICS)
スタ☆スカ公認アンソロジー第3弾、冬版です。
天羽4編、不知火5編、青空4編です。不知火の内2編に白銀が登場します。
基本カップル成立後のお話です。
どれも大変甘い仕上がりになっています。
霧野氏の「ふいうち KISS ME」の素で強引な不知火に不意打ちの仕返しをする主人公と思いっきり照れる不知火が可愛らしかったです。
青空の腹黒キャラっぷりは素敵ですね。何としてもゲームをクリアしなければ……!
このクソ暑い中では彼等の冬装備が軽装なので見た目にもそう暑苦しくなく良かったと思います。
ゲームを未プレイのままで先にアンソロを読んでレビューを認めている訳ですが、矢張り細かいニュアンスでゲームをしてから読んだ方がより甘いんだろうなと感じます。
冬を思い出して涼しさを感じてみるのも良いかも知れません。
この表紙イラストを担当されてる皆川氏の手によりコミカライズも決定したようです。スタ☆スカワールドにまだまだ浸れと言う事ですね。
13シャンソンズ
まさに夏木マリの世界を表現した一枚。小西氏に脱帽。
どの曲も歌詞と共に美しい映像が映画のように浮かび、
贅沢で上質で、甘く怠惰な人生を疑似体験できます。
いい女は何がどうあっても美しい!
とにかく聴いて。
金子みすゞ童謡集 (ハルキ文庫)
「岩男潔著:般若心経物語」という本に、金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」と「大漁」が引用されていて、「星とたんぽぽ」の詩の深さや拡がり、「大漁」の詩の考えさせられる内容に大きな感動がありました。それで、この「金子みすゞ童謡集」を読んだわけですが、素晴らしい詩がたくさんありますね。この世界の深さに、深く生きていることに感動します。この「金子みすゞ童謡集」には、天文学者、佐治晴夫先生の文もあります。佐治先生のことも、この「般若心経物語」に出てきます。そこで語られている内容もまた感動的です。(この本は最初の十数ページは論理的内容になっているのですが、その後のページはすべて、金子みすゞさんに代表されるような「ほんとうに大切なもの」を伝える物語や先達の生き方が語られています。)
金子みすゞさんと、佐治晴夫先生と、般若心経物語の作者がどのような繋がりがあるか知りませんが、共通しているのは、「ほんとうに大切なもの」伝えているということでしょうか。
東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1)
東海道中膝栗毛は映画化や翻案されたドラマなどでも有名ですが、省略された部分が多いのが実態です。江戸を出立した弥次喜多コンビが東海道をお伊勢参りまで行く道中を、名所旧跡、宿場や街道の当時の様子を生き生きと描写しています。 黄表紙は貸本も含めて広い層に読まれましたが、膝栗毛は軽妙な語り口での観光ガイドとしてベストセラーになりました。
伊勢では御師の家や供応の子細がよく描写されて、当時のお伊勢詣りの様子がよく分かります。また、弥次喜多はあちこちで狂歌を読むのですが、これが傑作です。膝栗毛のヒットにより続編が出版され、弥次喜多は伊勢から奈良街道を宇治を経由して伏見へ行き京見物をしたあと、淀川を舟で下ります。
「せうべんを 人にのませしそのむくひ おのれものんで よいきびしょよなり」と、弥次さんのいたずらぶりは大人とは思えません。そうして枚方のくらわんか舟をからかって大坂の八軒家で降りて大坂見物もします。
作中のやりとりは当時の口語体で書かれているので、特に古語の知識がなくても分かりやすく、なじみのない言葉は下段に脚注があるので思いのほか読みやすいです。
挿絵もありますし、古典とはいえ軽い内容なので、マンガ本のような気楽さで楽しめました。
蛇足ですが、十返舎一九の辞世の句がまたふるっています。
「この世をば どりゃお暇(いとま)に 線香の 煙とともに 灰(はい)左様なら」
軽妙な江戸時代人に触れてみてはいかがでしょうか。