アースマーン〜空
パキスタンのスーパースター、本邦初登場だそうです。
エキゾチックな美貌と妖艶な雰囲気を漂わせたジャケ写からは想像もつかないでしょうが、なんと内容はレディーガガも裸足で逃げ出しそうなエレクトロ全開の爆裂系ポップス集。
もちろん、インドからアラビアやエジプトあたりにかけてのエスニック感がブレンドされておりますし、エレクトロが流行ってるから導入したとかそんな薄っぺらいもんじゃありません。
彼女が自分の中にある『表現したい』という衝動を満たすのには、エレクトロが最適の手段なんでしょうね。
オフラ・ハザ、セゼン・アクス、ナターシャ・アトラス、ナンシー・アジュラム等、これら女性シンガーの名前を聞いてピンッときた方は是非お聴きくださいな。
絶対に損はさせませんから。
国をつくるという仕事
本書の特徴は、著者である真のリーダーと呼ぶにふさわしい西水美恵子さんが、
世界銀行の副総裁の重責実行の中で得たことを、温かい人間性あふれる感情の機微とともに、
読者に「自分の頭とハートがつながる体験」として与えてくれることである。
つまり、本書で語られる課題から自分自身につながる課題を自然と気づかせてくれるので
ある。
大きくは、人間誰にでもある本物のリーダーシップ精神をいかに引き出し、開花するか、
そして、それが連鎖していくかということである。
本書を読んで心を動かされる日本人は多いのではないだろうか?
私自身を言えば、西水美恵子さんの人間的感情の機微が、
私の日本の生活で鈍感になってしまった心を溶かしてくれ、涙があふれた。
日本の生活は、格差社会、百年に一度の金融危機と社会不安が取り立たされるとはいえ、
貧困からテロが生まれ、生存が脅かされるような緊張感はない環境に恵まれている。
本書は、そこで忘れてしまいがちな、リーダーシップの本質が何であるかという命題を
投げかけ、自然と引き込まれて行く。
西水美恵子さんが、経済学者から世界銀行へと歩みを変えさせたある少女の死、
そして、その問題を解決して行くことと重なり合う世界銀行という組織での活動。
世界銀行が加盟国国民からの「共同組合」であり、その組合員である国民に対し、
金融機関として信用を保ち、低金利で長期融資を行い続けるため、
国体が維持するかの判断が必要であり、彼女は悩み抜いた末、
歴史的観点を踏まえたうえで、国民と国家指導者の信頼関係を感じとるしかないと
決断を下す。
そして、その実現のために、自身も草の根を歩き巡り、貧村やスラム街にホームスティをし、
世界銀行組織も各国当局長を現地在留にして業務全権を譲り、従来の本部指導型を
ひっくり返す等の改革を実行する。
本書は、真のリーダである彼女が世界銀行の副総裁としてその重責実行の中で出会った
本物のリーダーたちが、ある時は縦糸となり、ある時は横糸となって編み上げてくれた、
思い出の絨毯だそうだ。
この本を手に取ったことは、人間誰にでもある本物のリーダーシップ精神を
引き出し、開花させ、連鎖させるための始まりであろうか?
この絨毯のひと糸にでもなれるよう、自身の課題を見極め、達成して行きたいものである。
勇午 1st Negotiation パキスタン編 第3巻 [DVD]
講談社アフタヌーン誌にて長期好評連載中の「勇午」がついにアニメ化されました。別府勇午は世界で最も成功率の高いプロの交渉人(ネゴシエーター)です。今回は彼の数あるエピソードの中から厳選したパキスタン編が収録されています。言葉が重要になるこの作品は、一言一言が聞き逃せません。
スリー・カップス・オブ・ティー
2001年9月11日。
私は、旅客機がマンハッタンのワールドトレードセンターに突っ込むところをTVを通じてリアルタイムに見ていました。もうもうと煙を上げながら崩れていくビル。本当に恐ろしい事件でした。
その後の報道では頻繁に「アルカイダ」や「オサマ・ビン・ラディン」という言葉を耳にし、アフガニスタンは危険な国でるという印象を持っていました。
しかし、本書はその考えを180度変えるような内容でした。
どの国でもいえることですが、どんなに凶悪な犯罪を犯した人がいても、必ず善良な市民はそれ以上にたくさんいるということ。このような犯罪を犯してしまうのは「教育」が十分にいきわたっていないこと。
山奥の小さな村で芽生えた気持ちがこんなに大きな事業となって、たくさんの子供たちに夢や希望、それに渇望していた学びの場を持たせてあげることができたことに刺激を受けました。
たったひとりでこの壮大な計画に着手したグレッグ先生を心から尊敬し、心から応援したいと思います。
THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY ダイジェスト(インストゥルメンタル編)
「民族音楽が好きだけど、どんなものがあるのか分からないので、ちょっとずつでいいから知りたい」
と言う方にお勧めです。
世界の様々な民族音楽が2枚組みで収録されています。
こちらはインストゥルメンタル編ということで同じダイジェストの「ヴォーカル編」もお勧め。
THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY ダイジェスト(ヴォーカル編)
一曲2分前後で60曲。元が長い曲は時間に収めるためにフェードアウトで終わります。
一部地域が重なるので60カ国分とはいきませんが、音楽世界の広さ感じさせてくれます。
ダイジェストって?と思った方
ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリシリーズのダイジェスト版と言う意味です。
元々各国の民族音楽をシリーズで発売していてその一部を切り取り、一堂に会したものです。
このダイジェスト版で欲しくなった曲は、シリーズを買えば全体の曲が手に入るといった次第です。
・・・確かに欲しくなります。