剣聖―乱世に生きた五人の兵法者 (新潮文庫)
上泉伊勢守等5編が納められている。それぞれ生涯を描いた作品ではないので人物評が不明なところはやむを得ぬがそれぞれの兵法への取り組みが良くわかる。特に上泉伊勢守は大変おもしろい。また佐々木小次郎が宮本武蔵との対決時69歳であっとは初めてしりました。歴史小説161作品目の感想。2008/10/12
遠い海から来たCOO (角川文庫)
一番最初に読んだ時は、涙が止まりませんでした。内容は「ありえな~い!」ことなのですが、この本は、ファンタジ-です。純粋でいられる憧れから、この本をず~っと本棚の一番いい場所においてあります。(さすがに10年以上も経つと黄ばんでますが・・。)
異国の土地で暮らす母親のいない12才の男の子洋助は、ピレシオザウルスの末裔であるCOOの誕生にめぐり合い、ともに歩み”心情”をはぐくみ、世間を知り、成長、決断、勇気と、本の内容を思い出すだけでもジ-ンときます。
ドラえもんのエピソ-ドにある、のびた君とピ-スケのお話と、このお話とどっちが先だったのでしょうね?私は、どちらも好きです。
直木三十五伝 (文春文庫)
毎年年2回 文藝春秋恒例の 芥川・直木両文学賞が発表される。芥川といえば 芥川竜之介だが、直木というと 分からない人が多いようだ。
私も 直木三十五氏をたたえて 菊地寛が直木賞を創設したことは知っていたが、この人物が 直木三十一⇒三十二など 年齢に応じ名前を変えていたことを本書で始めて知った。
また著者 植村 鞆音氏 は テレビ東京元社長であり 直木氏の甥にあたるそうです。
今まで書かれなかった、直木氏の伝記として優れたものになるのではないでしょうか。