ウズベキスタンの桜
中山大使には2回お会いしたことがあります。1回目は2001年9月にウズベキスタン大使館で。もう1回は2006年2月に自分の勤務先で。とても上品で、透き通るような声が印象的な方でした。そうした印象の一方で、キルギスの日本人拉致事件や北朝鮮拉致事件では筋を曲げずに毅然とした態度をとられたことは、みなさんご存じの通りです。本書を読むと、相手のことを慮る優しさと信念を貫く強さが感じられます。人柄は文章に現れます。そう痛感する一冊でした。わたしも、人に読んでもらって恥ずかしくない文章を書けるように、生き方に精進しようと思います。
世界の国歌
これまで国歌のCDをたくさん買いました。でも、多くの場合、現地の演奏とかけ離れたアレンジやテンポにがっかりさせられてきました。このCDは、その点、かなり元曲に忠実な演奏が多いと思います。(ウズベキスタンなど、一部中央アジアの国々の国歌については、テンポやアレンジに不満がありますが...)。もちろん演奏の質は、他のアルバムの追従を許さない完成度です。資料的価値があります。ただ、収録されている国がもっとバラエティーに富んでいれば、さらによかったのにと思います。
Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。
日本代表激闘録 ワールドカップフランス大会アジア地区最終予選 1997 9/7~11/16 [DVD]
当時はあまりサッカーを見ていなかった時期なので、これを買いました。あの当時の状況が察せられる映像だったのが、良かったです。一つ言えば、もう少し試合の映像を増やし、試合の流れが少しでもつかめるものだったら良かったです。
地球のどこかの秘境から!? 不思議を求めて世界を旅する、泣き笑い4万キロ
お茶の間の人気番組「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとして活躍されている著者が世界のあっちこちを飛び回って、見て感じたところを楽しく紹介しています。
その中でも、ヒマラヤ登山は圧巻であり、番組撮影のために高地難所を人力で懸命に登りきっていく裏側を現地の人々と触れ合いながらレポートしたものです。
不思議発見を求めて、苛酷な自然環境であってもガッツを持って、前向きに世界中を飛び回っている様子がよく分かります。
それはそれで、とてもハードスケジュールでバイタリティーのある活躍ぶりですが、本書は、そういった旅に触れながら、著者の心の中を垣間見ることができます。
後半へと読み進むうちに、諸岡さんの秘めたる内側、「心の旅!ふしぎ発見!」というメンタルなものにテーマが移り変わっており、ほんとに不思議な本ですね。