ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック [DVD]
青春のハートフルなドラマとして山あり谷あり多感なきもちをうまく演出しています。
ヒラリー・ダフのための映画ですが、彼女の魅力たっぷりの持ち味が満載されており、つい彼女に惹きつけられてしまいます。
それとクラシックを基礎として学ぶ傍らで、ニューミュージックを創出していく姿がおしゃれでウィットに富んでおり、感性あるがままの音楽への世界がふくらみを増進させています。
ノリで自然と手足とからだがリズムを感じ、音となって楽器を奏で、詩とともにハーモニーを育むといった音楽でハートフルにエンジョイする片端がよく見えています。
「ロイヤルセブンティーン」でも好演したオリバー・ジェイムズが相手役であり、青春映画として、クールミントのようなさわやかさが漂う彼の魅力も見ものです。
ピュア百合アンソロジー ひらり、 Vol.4
まず、最初に「ひらり」の大幅なレベルアップを挙げます。その中でも秀逸なのが「4コマ」で、特に大沢あまね先生と遠田志帆先生の作品は大プッシュで次号でもぜひ掲載して欲しいです。
次に、安定してきた「ひらり」は百合作品で常連の作家陣を引っ張ってきていて、「つぼみ」・「百合姫」を完全に射程距離に置いています。そして「ひらり」はこの2誌を追い抜く力は十二分にあります。それくらい「ひらり」は高レベルな百合漫画本へ成長しました。
以前、「百合姫」も「つぼみ」も「丁寧な誌面作り」をしていたのに、発売サイクルの圧縮で無理をしているのは否めません。それはレベルダウンにもなる事であり、「ひらり」はこの「丁寧な誌面作り」をずっと心がけて欲しいです。
魅せられし心
「マンハッタントランスファー」のシェリル・ベンディーンに少し通じる新人歌手。他の歌手のカヴァー曲、オリジナル曲、スタンダード曲と盛りだくさん。文句なしの歌唱力、美しい声質。これでジャズには欠かせない「哀愁」があれば、無敵である。最近は、ダイナナ・クラール、シェリル・ベンディーン、クレア・バーロウ、と白人女性ジャズ歌手が元気だ。ジョン・ピザレリがプロデュースとギターで参加。買ってソンはない一枚
赤い影 [DVD]
デヴィッド・ボウイ主演『地球に落ちてきた男』のニコラス・ローグが監督、『24』のキーファー・サザーランドの父という説明が失礼なくらいの名優ドナルド・サザーランド主演のイギリス製スリラー、『赤い影』。カットバックを大胆に使った冒頭を見ただけで「あぁこいつは天才だ」と思わずにはいられなかった。
観光都市というより、滅びゆく水の都として不穏な心を掻き立てるヴェネツィアの街の中で、とにかく全編不気味な予兆と暗示に満ちたショットが効果的に繰り出されていく。
水、鏡、目、死、そして時折フレーミングされる、赤い影――途中から、一つ一つのショットが何かを指し示しているんじゃないかと食い気味に見てしまうような、スリラーの醍醐味、いや、映画の醍醐味とも言っていい体験を味わえる映画だ。
「恐怖そのもの」よりも、イメージの増幅によってじわじわ恐怖が倍加させられたのは『シャイニング』以来かもしれない。
当時としては凝ったフラッシュバックやカットバックを多用している本作だけれど、特に目を引いたのが、『トリコロール/赤の愛』 のように時間軸というより「時空を超えたあるカット」を挿み込むことで物語のテンポを加速させ、運命論的終息へと結びつけることに成功していること。これがまた憎いほど巧い!
ラストは「えー(笑)、うわ、これはねえだろ!」と人によってはあっけにとられるか、怒るかもしれないぐらいのものではあるんだけど、ここも物語が一気に収斂され強制的に終息へと向かう見事なフラッシュバックにみんな溜飲が下がるはず。
その他、当時物議を醸したとの濃厚なベッドシーン(でもエロくはない。ここも身支度をするシーンとのスムースなカットバック!)や、本作後デ・パルマ作品で名を上げたピノ・ドナッジオによる、哀しみと不安をひたすら煽る音楽も素晴らしい。70年代はまだまだ良作が埋もれていると痛感。
くるりさんとヒラリさん(1) (アクションコミックス)
この作家のシリーズに見られますが殆どのシーンが挿入の嵐!野外露出や挿入以外のプレイは少ない!ストーリーは、内気で,自分から積極的に行動できないくるりさんと男食大好きなヒラリさんは、それぞれの帰りに事故に巻き込まれますが……。またも全2巻だけの発売なのか話しのテンポが速いし、くるりさんと以外極端なエロでいろんな男とセックスする物語は正直飽き飽き!誰か一人とことこ濃厚な物語をこの作家で読みたいです