ROCKET
一言で言えば『ZI:KILLらしくないアルバム』
でもどの曲をとっても驚くほどクオリティーが高くて聞きやすい。
事実上、このアルバムを最後に解散してしまいましたが
皮肉にもZI:KILLの新たな一面を垣間見ることが出来た
新生ZI:KILLを予感させるアルバムです。
ZI:KILLらしさを残しつつも新たなことに挑戦したこのアルバムなら
ZI:KILL初心者でも間違いなく楽しめるはずです!
HISTORY OF EXTASY 15th Anniversary
このアルバムは、今や大物のXJapan・LUNASEA・GLAY etc...自分はLUNASEAファンで買ったのですが、他のグループの曲を聴いてると、そのグループにしかないオリジナリティがあってすごいなぁと思いました。
1992 OPEN THE GATE~天国への階段~ [DVD]
至極見ごたえがある、濃ゆい内容。(事実、涙しながら観た…)
小生、10代で「真世界」と出会い、魅力にどっぷり漬かったものの、
IN THE HOLEからの音楽性の変化に順応できなく、ファンの一員どころか、
音楽を聴くことからも遠ざかっていた30代の者である。
ここ最近、Zi÷Killを最聴してから、魅力に再燃し、
ファンを離れてしまった後での作品をも貪り聴いて(観て)いる。
この作品は、小生がZi÷Killと縁遠くなった直後に発売されたものだろうか。
VHSで発売されたことさえ当時知らなかった。だが、
今こうして鮮明なDVD画像として、すばらしさを堪能させてもらった。
大筋はライヴ映像。
エネルギッシュでアクティヴティなライブの様子が堪能でき、
画面の前で思わず往時の感覚、感動が蘇ってくる。
(事実テレビの前で拳を振り上げてたし(笑)。)
その合間に当時の事務所金銭トラブルの件やメンバー交代劇、
それを乗り越え、糧にさえして成長してゆくメンバーの個別インタビュー、
(旧知のファンならば個々の性格や考え方、喋り方に”クスッ”と微笑ましく思うかも)
ライヴ会場でのファンへのインタヴューが挟まれて構成される。
SLOW DOWNのメイキング映像も僅かながら観ることができる。
今となっては、もう行くことができないライヴの映像を見たい方が大半なのでは…
と、小生も含めて思うからこそ、ライヴに行けた、行けなかったは別に
Zi÷Killをもう一度心に焼き付けたいという方は、一度見てみても良いかと感じる。
もちろん、リアルタイムで知らない若い世代の方々にも、
現代の概ねV系と呼ばれるBAND群とは一線を画した、
スタイリッシュで硬派かつ、ミステリアスかつ、テクニカルな
彼らの魅力に気づいて貰えたら嬉しいかと、老婆心ながら思うところである。
Video ROCKET TOKYO SIDE [VHS]
オープニングの映像からして、本作が凝ったつくりであることを予感させた。
1曲目「For me」 ヴォーカルTUSKは珍しくマラカスを振っている。
そして全員の衣装は、こちらも見慣れないグラム・ロック調であり
ステージングはというとZi:Killの事を知ってるのかも不明な風貌の、
エキストラ風若い女性数十人を観客に見立てたもの。
どこか不自然で違和感があるが面白い。
2曲目「あえげ!メス豚」 曲名にたがわない世界観をみせてくれた。
濡れ場があるわけではないが(あっても困るが・笑)、それが却ってエロティック。
それにしても、メンバー渾身の演技は賞賛に値する。
(TUSKはX JAPANのHIDEと共演した演技の経験からかとても堂に入っている)
3曲目「PERPLE PURPLE」 またもや見慣れない、スラッシュ・パンク風(?)の衣装。
ギターKENに至ってはハーフパンツ。
曲が曲だけにハジけ方は格別。
4曲目「FLY」 色味を抑えた映像でありながらも、
照明効果でメンバーの動きを引き立たせており、曲に広がりを見せた映像。
5曲目「I LOVE YOU」 船内での撮影。
歌詞中の「そうだあの船で旅に出かけよう」に副ってか。
「Bad Man」(「VIDEO ROCKET LONDON SIDE」収録)のPV(バス編)とは対極に、
「進む乗り物」でありながら、TUSKはバラード曲らしくしっとりと
男の色気を醸しつつ唄い上げ、またそのヴォーカルを引き立たせるがごとく
他メンバーは楽団に徹しているかのよう。
そして視線を落とすTUSKの表情には、詩人の横顔さえ見える。
海外というロケーションを活かした「VIDEO ROCKET LONDON SIDE」と比べ
本作は映像処理、構成にこだわったつくりに感じた。
本人の意図からなのかスタッフ指示なのかは不明だが、
フロントマンTUSKの存在を決して邪魔することなく、むしろ引き立てつつ
粋なパフォーマンスを行うKENの、ミュージシャンでありながら表現者たる動作も見逃せない。
彼はきっての芸術家肌であることを見せつけられる。
(事実、バンド内でのプロデュース能力は有名だ)
無論、ここにはベースSEIICHIとドラムスEBYの確実着実なリズム隊プレイがあってのことだが。
Zi:Killを好きで堪らない方は、見て損はないと言えよう。