青の軌跡〈上〉 (リンクスロマンス)
面白いです!ちょっとSF色が強く専門用語なども出てきますが、あまり難解ではないので雰囲気を楽しみながら読むことができます。物語独自の世界観も良く表現できていて、抵抗無く入りこめます。そして、主人公の2人「カイ」と「三四郎」がとても魅力的です!ひと癖もふた癖もある性格の二人の関係が、今後どうなるのか凄く気になります。ぜひオススメ!
カデンツァ〈1〉―青の軌跡 番外編 (リンクスロマンス)
私が初めて出会ったBL小説が、この「青の軌跡」でした。『デル戦』を描かれた沖さんのイラストに魅かれ、何気なく買った上下巻。目の前がチカチカするような衝撃を受けたような記憶があります。複雑な心理描写も良かったのですが、動きの表現の素晴らしさに圧倒されました。
読みながら、頭の中で瞬時にアニメーション化されていくようで・・・
特に人物が、見事なまでに途切れのない動きをします。無論人物だけでなく、背景や物もしっかり見えます。
その後久能さんの作品を全て読破し、いつの間にやらすっかり腐女子に・・・
さて「カデンツァ」です。『それから。』の後の話が『Ever Green』になるのですが、『Ever Green』の方が先に構成されています。
『それから。』を読み終わった後、『Ever Green』の最後で三四郎がこれから取ろうとしている行動に思いを返し、フッと笑みたくなったのは私だけでしょうか。『それから。』を先に読んでもいいかもですね。『Ever Green』はその後の三四郎なので・・・
今回『それから。』、三四郎とカイが身悶えするほど良かったです〜。こんなにかわいいカイはもう二度とお目にかかれないでしょうね。
相変わらずの三四郎と相変わらずのカイなのですが、最後がもぉぉぉ甘い甘い!!ほんと今までも、これからもこんな二人はもう出てこないだろと思います。どなたかも書いてみえましたが、ベッドシーンがゾクっとくるほど官能的でキレイなんですよね。こういうベッドシーンを書かれる作家さんはほんといないと思います。
最初と変わらず、頭の中でアニメーション化されつつ読むのは良かったのですが、三四郎が隻眼になった経緯あたりの場面は、さすがに画像を止めたくなりました。生きてて良かった三四郎!!
次回作も楽しみにしています。