ラフマニノフ 練習曲集 「音の絵」[絵画的練習曲集] 作品33/作品39 校訂・解説 平井丈二郎 (zen‐on piano library)
この楽譜は、今まで私が弾いてきたラフマニノフの出版物の中で最高です。由緒あるラフマニノフ直系の指使いといい、ペダリングといい、本当に素晴らしくて、目からウロコでした。
「音の絵」を弾くならこれにカギル!!
この先もいろいろラフマニノフの楽譜が、平井丈二郎先生の校訂で出版されるそうで、大変待ち遠しいです。
のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)
買ってよかったです。
そこそこクラッシックは聴いてまして、CDは100枚程度持ってます。年一ぐらいで演奏会も行く人間です。このCDが発売になってから半月が過ぎ、ずっと買うかどうか逡巡してました。すでにもっているCDと曲が一部かぶってますし、その一方、かぶっている曲でも演奏者がBigNameのものがありまとめて聴くのにいいし一枚一枚集める労力を考えると、、、という逡巡です。
結果、価格的魅力と演奏の水準を考えると買い得だったと思います。休日に何かをしながら聴いていると、のだめとは関係なく楽しめます。のだめLiveとは別の味で楽しんでます。
また、多くのこの手のものと異なり、全楽章入っています。そのため、その曲を全章聴きたいがために結局個々のものを買いなおし(これまで随分してきました)という必要が無い点がよいです。
お得。という観点からおすすめいたします。
チャイコフスキー・コンクール~内側から見た歴史 [DVD]
今までのコンクールの歴史や演奏が年を追って紹介されています。ドキュメンタリータッチなので演奏が部分部分なのは残念!それでも感動ものです。初回優勝者のクライバーンはでてくるわ、まだ黒髪ふさふさのアシュケナージは今より演奏も若々しい。そしてチョンミュンフンも出場してたのですねえ。演奏もエネルギッシュ。
お得なのはプレトニョフ様の??歳当時の会場での演奏も一楽章分収録。手を見てると目にもとまらぬ早業。そして、クレーメルのコンチェルトも一曲分収録。チャイコフスキーは涙が出てきます。
もちろん諏訪内さんはじめ日本演奏家も短いですがたくさん収録されています。なんといっても審査員の映像がまたすごい。ロストロホービッチ、ギレリス、オイストラフにコーガン、カバレフ!ス!!キーにショスタコービッチ、ロシアといえばハチャトリアンと、このコンクールはなんてすごいのでしょう。チェロ部門 声楽部門も収録されています。
映像、音質がもう少しいいと5つ星です。
アンコール+
小山さんの演奏会
アンコールでは結構、
ピアノを習っていた人なら
誰でも弾いたことがあるような曲を弾きます
あきるほど聴いているはずの曲なのに
新たな魅力を発して 耳に届いてきます。
それはやはり、ただ楽譜通り指を動かしているだけでなく
ピアノの音を一音一音粒立ち良く鳴らして
音の世界を
自分の考えで作り上げているからだと思います、、、
このアルバムの良さは
BGMとして聴いてもわかるのかな、と思います。
フォルテは意外と音は大きくなく
でも華やかで
ピアノは意外と音は小さくなく
存在感があります
クラシックのことはよくわかりませんが
表現力が豊かとは
こういうことを言うのかな、と
個人的には感じました。
ラフマニノフ:「音の絵」作品33 & 39
ラフマニノフの練習曲“音の絵”は、技巧的な難しさのみならず、その深い音楽性でピアニストを苦しめる作品であると言われている。音の絵”というタイトルの通り、この作品はある絵画が基本となっているのだが、作曲者はその絵画についてはほとんどを明らかにしないままこの世を去っている。この中で、私は特にOp33-3に注目した。これは、出版直前にラフマニノフ自身がそれを差し止めたままになってしまい、死後にその譜面が見つかったのだが、しかし実はその旋律がピアノ協奏曲第4番の第2楽章の最後に使われていたという、何だか隠された物語のありそうな作品なのである。
さて、彼女のOp33-3だが、冒頭は案外速く、きつめに、そしてどことなく不安を感じさせるように演奏しているという印象を持ったのだが、後半の、後にピアノ協奏曲に使われていた部分、つまり作曲者にとって何か深い意味があったのではないかと思われる部分が実にみずみずしい!木漏れ日を受ける水面には、ゆらめきとともに、いつ、どこで現れるか分からない一瞬のきらめきがあるのだが、ちょうどそれと似た印象を持つ。これほどまでに上質に、強く訴えかける演奏は私は他に知らない。この部分に関しては、恐らく作曲者本人が、心のうちにそっとしまっておきたい思い出があって、それを託したのだろうと私は思っている。もとになった絵画を明らかにしない、そして出版を差し止めるという行為からはそんな印象を得るのだ。そして彼女は、ラフマニノフのそんな気持ちに見事に寄り添うことに成功している、そんな印象を得る演奏なのだ。