
日経サイエンス 2010年 12月号
2年に1回ノーベル賞を受賞するようになった為か,
雑誌の記事が少ない。
サイエンスだけあって、きちんと紹介しているところが嬉しい。
もっと科学技術雑誌は特集を組んで欲しい。

マンガでわかる有機化学 結合と反応のふしぎから環境にやさしい化合物まで (サイエンス・アイ新書)
マンガだからと侮っていましたが、内容はかなりいいできとなっています。
右ページで漫画で簡単に説明し、左ページで詳しい解説といった構成です。
漫画のキャラもまたかわいいんだなこれが。ツッコミ所も面白いし。
内容的には、入門から大学受験、また大学での教養と最新有機化学も多少入ってますね。
有機化学を楽しく学べる一冊です。

クロスカップリング反応―基礎と産業応用
CMCは章ごとの密度が一般に薄い。今回もカップリング、ノーベル賞ということで、過去のCMCの原稿をかき集めた感がある。やっぱり、CMCだなと思わせる内容で、カップリングを真剣に知りたい人にはお勧めできない。ただし、値段はCMCにしては破格の値段なので、ノーベル賞をもらった気分になるには、持っていてもよいかもしれない。どうせ、真剣に勉強するなら、根岸先生編纂の2冊本のPdの本(Wiley)か、辻先生の著書、Heck先生の少し古い著書、宮坂先生編纂の219巻など、C-Cボンド形成反応の本で名著はいくつかあり、それを買うべきだ。出会った本で、化学の好き嫌いが決まることもあるので、お金を惜しまず、名著を買うべきだと、私は思う。本屋で立ち読みして、本書はがっかりした。(値段以外は)
これから、もう少しまっとうな、著書が編纂されるのを待つ手もある。