夜のピクニック [DVD]
懐かしい情景 いと面白し
仄々しい 淡い表現 いと楽し
田園風景の青春模様 綺麗なり
共に友と歩く日々の 懐かしさ
原作知らずの映画いと面白し
並んでただ一緒に歩く
人生所詮そんなものかも
六番目の小夜子 第一集 [DVD]
多くの人たちが感じているように、このドラマでふと思い出すのが、かつての「少年ドラマ
シリーズ」だろう。特にこのドラマとは何の関連性もないのだが、ジュニア向けのSF的な
雰囲気や学校での出来事等が大人たちにはどことなく懐かしく感じられるドラマなのである。
今思えばこのドラマの出演者はすごい。主演は当時12歳だった鈴木杏を始め、ブレイク前
の栗山千明と山田孝之。他にも声が魅力的な松本まりか、教師役の村田雄浩など、ジュニ
アドラマといえども豪華な面々が顔を並べているのだ。そしてこれら少年少女たちが実に生
き生きとした演技をしているのがわかる。
ここでの主題は‘サヨコ伝説’と言われる一種の都市伝説。「3年に一度サヨコと名乗る生
徒が選ばれて3つの約束が果たす。それが成功すれば大いなる扉が開かれて、3年後にまた
新しいサヨコが現われる・・・」というもの。
その「伝説」を巡り物語は二転三転していく。途中、科学ではどうしても説明しきれないよ
うな‘自然現象’がしばしば「偶然」起きたりするのはご愛嬌だが、サヨコという謎解きを
軸としながらも、友情や信頼、優しさとは何かをこのドラマは教えてくれる。そしてこのド
ラマは大人が見ても結構面白い。
このDVDは第4話までを収めたもの。ぜひ第2、3集も観てほしいと思う。あちこちでど
んでん返しが待っているのだ。
酔って記憶をなくします (新潮文庫)
自分の酔っ払い具合や失敗はまだ可愛い方だなぁと思える本。
ありがちな話もあるが、つい笑ってしまう内容もあり、それなりに楽しめます。
電車乗り過ごしの話は、具体的な路線名や地名が出てくるので、電車になじみのある関東圏の人にしかピンとこないような内容もある気がします。
mixiの投稿のまとめなので、ひとつひとつのエピソードが短編で読みやすい。真剣に読みこむというよりは、時間潰しに良いかもしれません。続編も読みたいです。
チョコレートコスモス (角川文庫)
演劇の舞台という場所での役者の真剣勝負。
いくつか描かれるオーディション、そこに至るまでの女優の闘争心や
葛藤のピンとはりつめた緊張感が伝わってくる。
舞台稽古での駆け引き、オーディションの場面での一人の演技終了...
その度に読んでいる自分の肩に力が入っていることに気づく。
劇団「ゼロ」の初公演。
二日目ラストシーンでスポットライトの中で振り返る飛鳥の姿。
読み手も ぞっとさせる演出。
圧巻は、「欲望という名の電車」第9場を使った オーディションの
緊張感!、緊迫感!、臨場感!。
何年ぶりでしょうか...時間を忘れて読んでしまう、...
読まずにいられなくなる作品に出会えたのは。
読み手をぐいぐい引き込んでいく筆力。
ほんものです。