MW‐ムウ‐ [DVD]
この作品、脚本だけなら星3つ…がやっと、だろう。だが、脚本の甘さを補って余りある役者たちの素晴らしい演技に星5つをつけさせて頂いた。
玉木宏のテレビドラマ向けの派手な演技は結城のよく美しさを表現していたと思う。
だが、何より素晴らしいのは賀来役の山田孝之だ。
昔から演技が素晴らしい役者だったが、今回の難しい役所をしっかりと演じきっている。
賀来役のキャスティングには賛否両論あるが、原作ファンの私としても正解だと感じる。
というより原作寄りの賀来神父では興行的に難しいものがあるのでは…。
欲を言えばもう少し役者の演技に頼らない(特に神父の苦悩などはほぼ山田氏の演技力に頼りきりだったので)基礎のしっかりした脚本が欲しかった。
大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]
誘拐事件をテーマに喜劇タッチでドラマを進める力は
恐るべきセンスのものでしょう。
緒方さんの演技がどことなく「結論をわかっているように見える」のは
わざとでしょうか。その演技ゆえ結論が別にあると途中から察してしまうのです。
そして、結論の部分がすごく重要で国家と個人、その犠牲、
または一個人の老いると言う事、について簡単ですがさらっと
まとめ上げて、この作品を忘れがたいものにします。
私は「レインボウキッズ」この名前は、忘れないでしょう。
どうでもいいんですが、米軍の賭けは、歩兵の勝利でしたね。将校の負け。簡単にここにテーマがあるのかもしれません。「夢」ですね。「生きがい」かもしれない。
この映画でますます岡本映画を追ってみることにしました。そんな素晴らしい、楽しい時間でした。縁側のシーンは白眉です。
砂時計 スタンダード・エディション [DVD]
本作はまず舞台が素晴らしい。島根県ロケの空気感はノスタルジーの醸成に十二分の効果があったし、何より人のやさしさが琴線に触れる。加えて俳優たちの演技力もこのシャシンの世界に上手くはまっていた。夏帆は本当に田舎風景が似合う女優だな、と(笑)。本当は原宿でスカウトされたのはプロフィールでも明らかだが、とにかく都市よりも山合いを歩くほうがサマになる。原宿ロケもあったが、これまた田舎から出てきた感満点だったし。池松壮亮もさすがハリウッド仕込みだけあり、10代の甘酸っぱい恋を満点の演技で締めた。岡本杏理は所属も夏帆の後輩にあたるが「SMILE」の演技がフロックでないことを証明してみせた。それと藤村志保の鬼気迫る芝居。これがなかったら本作の印象も変わっていただろう。孫役の松下奈緒と抱き合うシーンはまさに「極上」であった。やっぱり「家族」にはおばあちゃんが必要だ、ということ。どこかREMEDIOSを彷彿とさせる音楽もノスタルジー感抜群で、これだけで涙がでてきてしまうぞ。東宝+TBSとしては「小品」の部類かと思うが、これは秀作である。佐藤監督の現在までの仕事でもベスト作だろう。ぜひ観てください。
モン・ビジュー
01.もう一度HOLY NIGHT
02.土曜日のブランチ
03.海
04.別れ方を知らない
05.MISTY BLUE
06.ただひとつの「さよなら」
07.LOVING YOU
08.最後まで・・・
09.蒼いゲレンデ
10.夜を越えて
風間トオル―TOHRU KAZAMA PHOTOGRAPHS
ご縁があって手元に入ってきました。20歳の頃大ファンでモデルをしていた頃の写真集で、現在、俳優として活躍しておられる風間トオルさんの若き姿を写したものです。ハワイ?かなで撮影された南国雰囲気いっぱいのなかで、キラキラ輝いている”風間トオル”さんのすべてを描写した作品です。現在の俳優風間トオルさんの原点がこのなかにあるような感じがし、なつかしく思いました。