リングス・アラウンド・ザ・ワールド
~ロックやポップミュージックのアルバムが”名盤”、あるいは“クラシック”と呼ばれる為には楽曲のクオリティーはもちろん、同時にその時代と密接にリンクしていなくてはならない。クリエイションの盟友たちで言えば、ティーンネイジの”バンドワゴネスク”然り、プライマルの”スクリーマデリカ”然り、マイブラの”ラブレス”然りである。ファリーズのこの~~アルバムは、この時代そう呼ばれる資格の備わった数少ないものの一つである。開かれている、この人たちはすべてに対して開かれている。あなたが音楽においてどんな趣向を持っていようとも、開かれた彼らの音楽はあなたを優しく受け入れることと思います。~
Hey Venus (Bonus CD)
ウェールズのバンド、スーパー・ファーリー・アニマルズの通算8作目のアルバム。
35分ほどのアルバムで、一気に聴けてしまいます。アップテンポな曲もありますし、ファーリーズらしいまったりサイケポップもあります。
コーラスワークやシンセ音の入れ方は相変わらず素晴らしく、どんどん琴線に響いてきます。
先行シングルの"Show Your Hand"は個人的には今年最高のメロディーを持った一曲です。また、8曲目の"Carbon Dating"ぐらいからラストまでの後半の流れも素敵です。
全く駄作のないこのバンドは、ビートルズがいた領域にたどり着いていると言っても誉めすぎではない気がしますね。
ただ、私は今までのアートワークがお気に入りだったので、今回の田名網敬一氏によるものにはまだ馴染めません。音楽と同じく好みの問題ですが。
ちなみに日本盤にはボーナストラックが2曲入っています。
ダーク・デイズ/ライト・イヤーズ
これはスーパーファーリーアニマルズにおいて久しぶりの快作。
あくまでも自分にとってはだが。
ここ2作はどうも煮え切らなかったが、本作はファーリーズ特有の
ポップネスとサイケデリアが絶妙であり、また個々の楽曲の出来が良い。
そして、低音強めでリズム面にて大幅に進化している。
是非、この傾向を維持して欲しい。