アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット(+3)
ほぼ全盲ながら、“神”とまで呼ばれ、クラシックの名匠達をも驚嘆させる演奏を残した巨匠テイタム。主に独学でピアノを習得したというから驚きです。
もう一方の主役、ベン・ウェブスターは、デューク・エリントン楽団をはじめ、複数の有名バンドで腕を振るった達人。
そのあまりにも独創的、且つ高度なプレイから、セッション形態には馴染み難かったとも言われるテイタムですが、この作品は大成功です。ミディアム・スウィンガーとバラードで構成されたスタンダード集。どのトラックからも、宝石の様な魅力一杯の音が溢れ出てきます。
1の心地良く煌びやかなテイタムに、ベンのしっとり歌い上げるテナーが絡んだ時の至福。3などのバラードプレイで聴けるベンの唄。もう、どれも幸せです。!
一家に一枚。ジャズを聴いてて本当に良かった、という気持ちにさせてくれる事でしょう。
アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット+3
GONE WITH THE WIND が3曲もあるなんて変、などとイージーにこのアルバムを見過ごしてはいけない。人生でこのアルバムに出会えることは幸運以外のなにものでもない。魂に優しく語り掛けるピアノとサックス・・・至福の時に浸るばかりである。涙まで出てくる。星10個が許されるなら、ためらわず10個つけたいアルバム。
ユーロアーツ ドキュメンタリー ピアノ、その300年の歴史 [DVD]
ピアノの歴史を概観する場合,『カラー図解ピアノの歴史』(河出書房新社)にしろ,『ピアノはいつピアノになったか』(阪大リーブル)にしろ,チェンバロから始まってヨーロッパのピアノの変遷をたどるのが常ですが,この番組は後半はアメリカのピアノに焦点が当てられています。当然、スコット・ジョップリンのラグタイムやジャズ演奏におけるピアノについて触れられているのが特徴で,その分、前半は物足りない内容になっています。最後は日本のヤマハにスポットが当てられていて、ピアノ及びピアノ音楽が本家本元のヨーロッパから始まったものの、アメリカで発展し,いまや日本を経てアジアへ進出している歴史が語られています。