細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-
何て素晴らしいアルバムなんでしょう!
大袈裟かも知れませんが全世界の人に聞いてもらいたい位に素晴らしいアルバムです。
細野晴臣さんの音楽の幅がいかに広いかはこのアルバムに参加してる個性溢れるアーティスト達を見れば分かると思いますが、その各アーティストのアレンジ、演奏などのクオリティーの高さと言ったらも〜。
きっと敬意の表れなんでしょうね。手抜きなしと表現すればいいのでしょうか…
坂本龍一さんが普段なら1〜2日で仕上げる所を1週間掛けたと言う話をしておられました。ん〜納得!
2枚組ですが、自分は時間を忘れてヘビーローテーション中ですョ。
それと、トリビュート2も制作中との事で、自身のソロアルバムも合わせてとても期待しています。
細野晴臣 STRANGE SONG BOOK-Tribute to Haruomi Hosono 2-(DVD付)
トリビュート第一弾と第二弾との間で重複している曲が(勘違いでなければ)3曲ある.トリビュートゆえにまったく違う作品と捉えられるが,これらはつまるところ細野さんの代表的な曲と言っていいのだろう.「ろっかばいまいべいびい」,「風をあつめて」,そして「風の谷のナウシカ」である.
ここでは3曲中もっともメロディアスな「ナウシカ」について述べたい.第一弾に収録の教授によるボサノバ調のナウシカも心地よかったが,本第二弾の小平市立上宿小学校 音楽委員会・音楽クラブ演奏によるナウシカを聞いたときは涙があふれそうになった.どういった経緯でこの子達の演奏が収録されるようになったのか,詳細は知らないが,聞くもの(YMO世代のわれら,という文脈ではあるが)の心を打つ力を感じずにはいれなかった.それは四半世紀前に見た映画ナウシカのラストシーンで涙した記憶とリンクするからなのか,昔のYMOのYの字も知らないような小学生が彼らが生まれるよりもずっと前に作られた曲を必死に演奏している様子が伝わってくるからなのか,(ネガティブな意味ではなく)遅れ気味のリズム隊が醸し出す後ノリのグルーブ感に酔いしれてしまったからなのか,理由はわからないが,このアルバムに収録されたということは少なくとも彼らの演奏はプロデューサーの心をも同様に揺さぶったのだろうと勝手に解釈している.商業的にはプラスにならないだろう素人の演奏が収録されているということは,すなわちこのトリビュートアルバムは本当に音楽性を追求して企画されたものだと感じられる.他の曲についても一々感想を書き連ねたいくらいであるが,人生は短い,そんな駄文を読むより一聴すべし.
HAPPY END
現在大学生の僕は今年(2001年)の6月にこのアルバムを購入して聞きましたが、前2作がアルバム全体で統一されたひとつの空気をかもし出しているのとは異なって、個々の楽曲がそれぞれに独自でいて、かつ時代を指定しない世界を展開しているという印象を受けました。特に「風来坊」、「明日あたりはきっと春」、「無風状態」の3つは、聴く度に強く想像力をかきたてられるエバーグリーンな美しい曲でして、このアルバムを手にして以来本当によく聴きます。そして間違いなくこれからも。
細野晴臣と地球の仲間たち~空飛ぶ円盤飛来60周年・夏の音楽祭~ [DVD]
細野さんの還暦!?を祝うパーティだから、あんまり難しいこと言わずに観てました。
豪華ゲスト!がよいです。
まず、前説?でYMOの3人がでてきておぉ!となり、その後のヴァン・ダイク・パークス、そしてジム・オルークの演奏。
ある意味、アメリカの音楽シーンにおける2人の巨人が細野氏をトリビュートする、というサプライズ!映像で観れるなんて幸せだな、なんて思いました。
Disc1の後半、小池光子がでてきたあたりから、お祭り騒ぎから雰囲気がかわってきて、コーネリアス、高橋幸宏、坂本龍一3人のガチンコ勝負は見もの。
Disc2で細野さんは、「早くやめよう。」なんて言ってますが、1980年のYMO全盛期に雑誌「写楽」のイベントで、3人でアコーステックセットのフォークをやり、客をドン引きさせた事件が、頭をよぎったのかな?なんておもいました。
だいたい、なんで円盤で「タントラタントラ」なのか、さっぱりわかんない!と言うのは野暮なんしょう?こうしたぶっとんだジョークも許されるのもキャリアのうちなのかな。
後半でまたヴァンが出てくるんですが、ヴァンは細野氏の才能に嫉妬し、「HOSONOをアメリカに入れるな!」と言っていたことを有名な話。
お二人は長い付き合いですが、そんなこんなで微妙な距離をとり、ギクシャクしていたんです。
そんなご両人がおんなじステージでにっこり笑いあう。
齢をとることはある意味いいことですね(笑)。