藤子F不二雄 テレビ・アニメ作品集
「ドラえもん」「パーマン」はもちろん「チンプイ」「エスパー魔美」と
子供のころに毎週夢中になって見ていた藤子アニメのシーンが頭の中を
駆け巡り、懐かしさのあまり高揚さえ感じてしまいました。
唯一の不満点は「おーい車屋さん」他「21エモン」の曲が全く入って
いなかったこと。
これらが入っていれば文句なしの星5つだったのですが。
とはいえ藤子アニメにとりわけ思い入れの強い人なら買って損のない
盤だと思います。お薦めです。
小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団
「新・鉄人兵団」の劇場公開に合わせて企画された、初のドラえもん小説。
一体どんなものなんだ、と思って読んでみたら、
小説を担当した瀬名氏自身が大のドラえもんファンということもあって、
全く違和感なく楽しめるドラえもん小説となっている。
鉄人兵団原作と旧・鉄人兵団劇場版をもとに、
双方のいい場面を上手くチョイスしながら、
さらに瀬名氏の作成したオリジナルエピソードを上手く当て込み、
原作漫画や旧劇場版では描かれ切れなかった点、
説明が不十分と思われる点、矛盾点を可能な限り補っており、
十分読みごたえがある作品となっている。
原作が矛盾点も多々孕んだあくまで子供向けだとするなら、
こちらは大ファンである瀬名氏の補完作業によって、
大人でも満足いく内容に完成した、というべきだろうか。
理想を言えば、
この小説くらい設定や物語を徹底させたうえで、
原作漫画が描かれていたらよかったのだけど、
ただ、そこまで結構細かく設定を作りこんで描かれるのが、
ドラえもんらしいか、と言われたらそれは違う気もするのも事実。
それと、他の人のレビューにもあるけど、
「あの人」を登場させる必要があったのかは疑問。
蛇足のような気もするんだけど、
けどやはりファン的には「あの人」の登場は嬉しかったりします。
まあ長々と書きましたが、
自分のような屁理屈コキのおっさんでも一気に読める、面白い小説でした。
ドラえもんのファンなら十分読めると思います。
ただ、最後にもう一つだけ言わせていただくと、
エピローグの、
「リルルは……。生まれ変わったかしら」
と問いかけるのび太に対する、
真顔で答えたドラえもんのセリフ。
「たぶん…。そう信じようよ」
これは変えてもらいたくなかったなあ。
原作のあのドラえもんのセリフこそ、
冷たく現実を見据えながら、同時に限りなく優しい、という、
ある意味で藤子・F・不二雄作品を象徴するセリフの一つと思えるだけに……。
けど繰り返しになりますが、大人でも十分楽しめるドラえもん小説になってます。
ファンなら一読をお勧めしますよ。
良かったです。
THERMOS 真空断熱2ウェイボトル ドラえもん 0.63L/0.6L ブルー FET-600WD BL
水分をよくとる2歳児の息子に購入。
息子も気に入ったようです。
飲み方も上手で、すぐになれました。
冷蔵庫を開ける回数が、断然減りました。
21エモンComplete Box(仮) [DVD]
数多い藤子・不二雄作品の中でもかなり遅れてアニメ化された作品です。
当時すでに、リメイクでは「パーマン」・「お化けのQ太郎」・「怪物くん」、新規アニメ化でも「ちんぷい」・「エスパー魔美」などが放送中または放送を終了しており、まさに「祭りの後」という状況下で登場したせいで期せずして一連のシンエイ動画作品の「末尾を飾る」コトになった不遇・不運の作品です。
この作品とほぼ同時期に「クレヨンしんちゃん」が同じくシンエイ動画・テレビ朝日の組み合わせで登場するコトを考えると、「一つの時代の終わり」と言ってもよく、非常に感慨深いものが有ります。
いわゆる「子供向け」作品の主人公キャラクター像が、多少ずぼらで横着な所はあるものの基本的に人畜無害で「大人や先生の言うコトを大人しく受け入れる」のび太や三雄から、実はただ大人の言うことを子供なりに考えて受け応えしているだけなのだが「大人にとっては非常に厄介で手強い(=同じ人間として対等の立場で付き合わないといけないから)」しんちゃんへとバトンタッチした時のインパクトは相当なモノがあり、まさに一大センセーショナルを巻き起こしたといっても過言ではありません。
・・・で、21エモンですが、実は他の藤子・不二雄作品と違って「正統派冒険モノ」です。
主人公の21エモンが自分の夢と現実の狭間(宇宙飛行士になる夢を叶えるのか、それとも親が継ぐことを期待し本人自身も結構愛着を持っている家業の旅館経営を引き継ぐのか)で悩み考えます。
つまり、家の仕事を手伝ったり冒険に出るコトで色んな人に出会い、様々な経験をするコトで一人前の大人に成っていく「成長物語」です。
だからと言って別にシリアスなストーリー展開をするという訳ではありません。
作品のイメージとしては、「クレヨンしんちゃん」のTV版と映画版が合わさった感じとでも言えば良いのでしょうか?
前振りでも書いたように色んな理由で作品自体の面白さが正当に評価されていないだけなので、自信を持っておススメします。
ただ、作品の味付けが「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の中間点に位置している感じなので、ソレをバランスがとれていると感じるか、中途半端と感じるかで評価が分かれるとは思います。
ですから、どちらか一方の作品が大好きと言う方には不向きなので、その点は注意して下さい。
自分はずっと待っていたので、今から再会が楽しみでなりません。
本編はもちろんですが、OPとEDの歌もスゴク良くて必聴の価値アリなので、ぜひ再販して欲しいです。
藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 13
のびたくんってば宇宙人呼び出しちゃうんだよ?もう信じらんな~い!って感じ(笑)いつもとんでもないことをしてくれるのびたくんです。。。
今回来られた宇宙人さんは無事に惑星に帰ったのでしょうか?