「マザーウォーター」 [DVD]
ドラマ『すいか』以降、そのスタッフの内、二人がかかわる作品を追いかけています。
一人は、脚本家の木皿泉氏。
もう一人が本作の企画・霞澤花子氏。『かもめ食堂』『めがね』『2クール』『プール』はすべてそうです。
以前「ピクトアップ 2006年 04月号」という雑誌で『かもめ食堂』に関する霞澤氏のインタビューが掲載され、単なる企画だけではなく、実際は総合プロデュースもしていたと書かれていました。おそらくは、本作もそうなのではないでしょうか。
今回はメインの女優さん4人が『すいか』のレギュラー(光石研さんもゲストで出演されていました)。何よりも、そこに反応してしまいました。そして、『かもめ食堂』などと同様、物語のない物語、不思議でゆったりとした「日常」の描写。「日常」の描写で押し切るのは難しいことなのでしょうが、そこにこそ面白さがあると思います。舞台は京都ですが、観光地でない「日常」の京都の風景も楽しいです。
波乱万丈の物語が悪いとは思いませんが、こういった、ゆったりとした時間を描いた、心地よい“退屈”さを持った作品も大切だと思います。
二度寝で番茶
作者が脚本を担当したドラマ『Q10』。
『すいか』『野ブタ。をプロデュース』『セクシーボイスアンドロボ』と違い、
ストーリー性を放置して、より散文詩的になったと賛否両論です。台詞のひとつ
ひとつになにかしらメッセージがあり、こんなドラマは初めてなのではないでしょうか?
つまり、この本の大福さんと、かっぱさんのメッセージ、会話のリズムそのものが、ドラマの
骨格となったのではないでしょうか?
『Q10』は、ストーリー全体で感動するというよりも、パッと急に挿入される
1シーンで感動できちゃったりする。
この本も、なにげないふたりのたったひとつの会話がキラリと光るのです。
マザーウォーター オリジナル・サウンドトラック
マザーウォーターの映画を観た時からサウンドトラックは、絶対に購入しよう!!と自分で固く誓っていた私です。
実際に購入をして聴くと場面がよみがえります。
そして穏やかな気分になるのです。忙しい時にこそ聴いて落ち着かせ仕事をはかどらせるのにも良いサウンドです。
もたいまさこさんの歌声も良いです。私のiphoneにも入れてあります。
水夏 ~SUIKA~ 全年齢版
元ソフト自体は18禁だったのですが、これはそれを全年齢対応化したものです。
元の18禁版自体も”18禁”ということを前面に押し出したものではなく、とても悲しく、そして楽しめるないようでした。
全年齢版なので是非皆さんもやって欲しいです。
内容としては選択肢を選んで読み物をする一般的なビジュアルノベルです。
シナリオがとっても面白く、一応エンディングは1つと思っていただいていいと思います。
内容は各ヒロインのシナリオを順に遊んでいく形となります。
その内容の殆んどが”リンク”しており、後々、あーだからこーだったんだ。
みたいなことがあったりします。
私的には最終章(エンディング)が物足りなかったんですが、それまでがかなりいいと思います。
ノベルファンは是非ドウゾ。
水夏&WATER SUMMER 夏の想い出ガイド (ラズベリーBOOKS)
特筆すべきは、その中に入っている特典と数々の美麗イラスト。
まあ、それが売りなのですが、完成度は100をも越えていると、自分では思っています。
直筆色紙や、イラストはいうまでもなく、最高位に冠するでしょう。
キャラは相変わらず、可愛いし。