ピンクのカーテン [DVD]
美保純さんの貴重な日活時代の名作で、代表作の1本です。日活アイドル路線の中で、純ちゃんにも随分影響を受けました。原悦子さんがいなくなって以来ですから...。純ちゃんの日活出演は、このシリーズを含め僅か9本です。今では、ロマンポルノもDVDや videoでしか見られなくなってしまいました。純ちゃんの映画も性描写を除けば、一般映画と同じで充分満足いく作品ばかりです。シリーズ2.3も早めのDVD化を望みます。劇場のスクリーンが恋しいです。
ばらの坂道(下) (ジョージ秋山捨てがたき選集第8巻)
最後まで読み終えてた時、そう思いました。
母親なキ××イで父親はトンズラ、祖父は事故死とまだ子供なのに次から次へと不幸が襲い掛かる。 ところが二千万という大金と広大な土地を手にした彼はなにかに目覚め、理想の村と城を建てることを決意する。
でも彼は母親に不具者にされた娘と過ちを犯し、子供ができたと知った時…なんでこんな早まったことをしてしまうのか。 彼の目指す理想の村を少しでも見たかったのに。 でも死に際で見てた夢は、両親と仲良く暮らし学園生活を楽しみ青春を謳歌するいたって普通な人生だった…
まだこの時点で巻末インタビューとか読んでないから当時の事情は分からない。でももっと続けてほしかったと本当に思う(30年以上前の作品に今更言ってもしょうがないが)それともっと読まれるべき作品だとも思った。差別的表現山盛りだが…でも「遺伝」はないよな。
今時のユルユルで中身カラッポな萌えアニメばっかし見てる若いアニオタ達に見せてやりたいなーと心底思いましたよ私は(笑)
歌謡曲番外地 東宝レコード映画・TV編~銭ゲバ大行進
歌謡曲番外地、映画・TV編であるが、『お尻の歌だもんね!』と同様濃厚な歌の世界が展開される。冒頭〜3曲目までは浜口庫之助作曲作品が並ぶ。唐十郎が歌う「銭ゲバ大行進」「銭ズラよ!」は映画『銭ゲバ』の主題歌。一方でパワー全開、方や心の底からこみ上げる怨念のような両極が火花を散らす歌の世界は絶妙のバランス。
鹿島とも子の歌う「愛ふたたび」「走れニコ」も素晴らしい歌唱で文句なし。特に途中からフランス語で歌われる後者はエレガント。大矢茂の隠れた名曲「アダムとイヴのように」は、加山雄三「君といつまでも」を彷彿とさせる。水原ゆう紀+トゥエルブ「ぼくらの名は青春」「思い出」はほんわかとした雰囲気のさわやかな青春歌。
それにしても映画『巨人軍物語 進め!栄光へ』の主題歌までも入っている。まさに歌の一大エンターテイメントのようである。ただどうせ本郷直樹を入れるなら、傑作ハードボイルド・アクションドラマ『白い牙』の主題歌も入れてほしかった。
とにかくどれもこれも、どこから聴いてもこの作品群の素晴らしさを充分堪能できる、そんな奇跡のようなアルバムである。