広瀬隆「福島原発事故と放射能汚染」 [DVD]
広瀬氏が著してきた、「原子炉時限爆弾」「福島原発メルトダウン」の2冊と、内容的に重複する話が多い。
本商品は、3月26日に東京・全水道会館にて行われた講演会のDVD。
パワーポイントを使った広瀬氏の講演会は、やや聞きとりにくい部分や話し方が特徴的、会場雑音も入っている。
また、パワー・ポイントの画面が斜めになっている点、話した時点の3月26日までの情報を基にしているため、情報ソースとしては、新鮮さの面で★3・5とした。
著者の本をまだ読んでいない方、また家族みんなで考えたい、地域で原発問題を考える資料としては、書籍とは違って、複数人数、多くの人達が、いっぺんに広瀬氏が提唱する説を理解する手段としては有効だと思う。
内容的には、3/26の朝日新聞に掲載された、福島原発配管事故の隠ぺい問題から始まり、御用学者批判、マスメディアの堕落、地震予知会、政府・官僚批判。
「津波は天災だが福島原発は人災」
「昨年の福島原発の6月の事故と10月のプルサーマル問題」
「モーメント・マグニチュードを適用して、尺度を変更してマグニチュードを引き上げた疑念」
「想定外」にしたがる東電の体質批判、原子力損害賠償法の矛盾点、etc
広瀬氏の力のこもった講演会で、福島原発等の問題点と説明自体は誰にでもわかりやすいと思う。
メニュー画面はあるが、チャプターなし。
AK2011 分解能0.01 uSv/h ガイガーカウンター 放射線測定器 日本語操作 (中国製)
私が他店経由で購入したものは11年5月5日出庫の表記(ボールペン手書き)がありました。
同じ外装と画像で「BS2011」の型番で売られているものもあるようですが、おそらく中身は同じかと思います。
関東のホットスポットと言われる地域在住ですが、室内&屋外で0.05から0.45マイクロシーベルト毎時くらいの値が計測されています。
木造一軒家ですが、一階の床に置いたり窓際に置いたりすると、風の具合で結構数値が上下するのが判ります。空気中にいろいろ飛んでいる事を想像させられます。
有名メーカー品ではないので、表示される絶対値が必ずしも正確とは言えないかも知れませんが、原理上線量が高いところで低く表示したり、低い線量時に高い表示をする様な事は、まずあり得ないので、場所による線量の高低を知るには十分、と自分を納得させています。
何日か使ってみた印象は;
- 車通りの多い交差点、バス停の前等は線量が高い所がある
- 公園や学校のグラウンド、木の植え込みや垣根、排水溝などは高め
- 地形の関係で、谷になっているところも高くなりやすい?
などです。しかし四六時中高いという訳ではなく、天気や風向きなどでも計測値は変わりますので、あくまでも個人的な印象、という事で。
操作ボタンは左から「電源」「確認」「修正」。
「電源」の長押しでON/OFF。短く押すとバックライトの点灯。
「確認」の長押しで設定メニュー。短く押すと通常時は表示モード(毎時線量/累積線量)の変更、設定時メニュー時は、項目送り。
「修正」は長押ししても変化なく(?)、短く押すのは設定メニュー時に設定値を変更する際に使います。
設定を変更した後には、「確認」ボタンの長押しで確定になる様です。
ピッピ鳴る動作音をオフに出来ればなお良いです。
追記:2011年6月11日のガイガーカウンターミーティングで、線源やトリウム入りレンズで試してきました。ざっとみた計測値は、他の測定器と大きく変わるものではなかったので、(後述するβ線の影響を除けば)それほど変な値を出していない事が判りました。トリウム入りレンズに近づけると、直接当てない限りはγ線のみと思われる〜0.2uSv/h程度の低い値、レンズ直上に当てると5uSv/h以上の高い値が出ました。これは本機がβ線シールドをしていない証拠ですし、表示値自体がβ線の正しい測定値である保証もありません。また、そのように線量が高い線源に当てた際、測定値が上がるまで1分程度かかり、(他の機械とほぼ同様の値を示す所まで)安定するまで2〜3分が必要でした。また、線源からただちに離れても、計測値が下がるまで時間がかかります。
すなわち、地表に直接一瞬置いて高い値が出たからと言って、β線シールドをしていなければβ線を拾っている可能性が高いですし、その値も正しくない可能性があります。
アルミ板によるシールドをして、数分間置くor固定するならば、そこそこ正確なγ線値が出るかも知れません。
東京原発 [DVD]
なんか、ふわふわふわふわちゅ・・・どーん??
みたいな感覚で軽ーい感覚で無理なく見れておもしろかった。
でも、この作品の何が素晴らしいって。
学者の記述の精巧さです。
私は原発を勉強したことがありますが、
あまりにも正しい分析に脱帽しました。
それにこういう映画最近無いんで面白い。
風刺なのかコメディなのかあやふやにされて
いるおかげで、深く悩むことなく吸収
できましたし、勉強嫌いのお子様に最適です。
隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
そのままでは核分裂しないウラン238をプルトニウム239に変換して、燃料とする高速増殖炉。
しかし、「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故で運転がストップ。去年試験運転が再開されたものの、
これまで1キロワットの発電もせぬまま、すでに1兆円をこえる開発費が浪費されてしまっている。
そして、高速増殖炉が実用化されるメドが立たない中、増え続ける使用済み核燃料中のプルトニウムを
無理くり、ウラン仕様の原子炉の燃料にしようというプルサーマル計画が立ち上がってくる。
しかし、それは石油ストーブにガソリンを入れるような危険な行為であり、事故の際には、
放射能の半減期2万4000年というプルトニウムの放出を招いてしまう…。
「核燃料サイクル」の全体像が分かりやすく解説され、それがいかに亡国の所業であるかが理解できる。
にもかかわらず、電力会社が原発に固執する背景には、電気事業法によって、費用のかかる資産を抱えれば抱えるほど、
利潤が転がり込むという、まともな市場原理が働かない日本の電力供給システムの構造的な問題がある。
著者は、この問題が、世界的にも高額な日本の電気料金を生み、それが日本企業にとっても大きなコストとなって
のしかかっていると説く。
長引く円高不況に加え、今回の福島第一原発の放射能漏れ事故による風評被害が日本の製造業を見舞う中、この歪んだ
電力供給システムの問題は深刻だ。もはや、日本で生産を続けることが企業にとってリスクにしかならなくなるからだ。
震災以降、大手メーカーが海外に生産移転を始める動きも出てきており、空洞化の懸念は顕在化している。それはやがて
雇用や生活を破壊することにもつながっていく。
一足飛びの「脱原発」は無理にしても、原発依存からの脱却は、イデオロギーを抜きにして、日本の国益上、
もはや避けられないのではないかと、この本を読み終えた今、思いを強くしている。
日本中枢の崩壊
古賀氏は経産省現役官僚でありながら、民主党政権による国家公務員制度改革の後退に関する言論を批判的に展開してきました。結果、古賀氏への圧力は強まり、氏は1年以上もの間、「大臣官房付」という窓際ポストに置かれています。古賀氏は2010年10月15日の参議院予算委員会で、天下り根絶を進めるべきだという持論を述べました。
古賀氏の論旨は次の通りです。
(1)「天下り」のためのポスト確保が最優先され、無駄が大きくなっていること
(2)特に民間企業への「天下り」が、企業と霞が関の癒着を生み、行政が歪んでいること
(3)従って、「天下り」の弊害を無くすために、公務員改革が必要であること
現民主党政権は、天下り根絶の方針を骨抜きにして、自民党政権以上に天下りを容認しているように見える。例えば、東京電力への資源エネルギー庁長官からの天下りですが、原発事故の遠因の1つになっているのではないか。さらに、氏の原発事故処理に関する私論の寄稿に関して、経産省大臣官房は寄稿を差し止めた。本書はこの国の中枢で何が起こっているのか分かり易く解剖して見せてくれます。福島原発のメルトダウンより先に国家の中枢がメルトダウンを起こしていたという恐ろしい話です。これでは福島原発事故は収束するはずはありません。
李下に冠を正さず。官僚や政治家、リーダーは自分の職責の重さを真摯に考えれば、国民から白眼視されない高潔さと清潔さを持ち合わせたいものです。正義が通らない国家では国民に元気は出ない。震災の復興と原発の収束ばかりが前面に出てくるが、その根本は正義と、正義を行おうとする矜持であると思います。国民を元気付ける政治・行政が行われることを切に願って止みません。