HIDETOSHI NAKATA DVD-BOX 1
この時期の中田は間違いなく世界レベルの存在でした。
海外における日本人のイメージはそれまで技術はあるが、フィジカルが弱くサッカーには不向きという認識でしたが中田はそれを見事に覆す存在でした。
強靭なフィジカルからのキープ力、脅威のボディバランスからの重戦車のような突破、無尽蔵のスタミナ、相手の急所を突くキラーパス、強烈な弾丸ミドルなどは世界最強リーグと言われていたセリエでも十分通用していました。
惜しむらくは晩年はその世界に通用したフィジカルの衰えがプレー精度にも直結し、低調なプレーに終始する原因になった事ですかね…
とにかくペルージャでのオーバーヘッドは伝説に近いプレーですし、ローマでのユーベとの天王山での活躍は永遠にロマニスタに語り継がれる事でしょう。
HIDETOSHI NAKATA DVD-BOX 2
「DVD-BOX 1」同様、作品の構成・テンポはとても良い。
他のサッカーDVDと比べても本作の編集はかなり丁寧な出来だ。
穏やかな語り口でわかりやすいコメントの本人インタビューをはさみながら、
ゴールシーンは勿論、際どいシュートや効果的なパスなど
記録には残らないような好プレーもが多数収録されている。
また、
パルマでの戦術や監督への不満、移籍についての「ぶっちゃけた」コメントはどれも興味深い。
日本のニュースでは放送されることの少ない、コッパ・イタリア、UEFAカップの映像がファンには嬉しい。
これらの試合で彼のゴールがいくつもあり忘れている人には大きな驚きだろう。
ただし、
4枚組みとは言え、多くの人が躊躇してしまう価格である。
「DVD-BOX 1」をまず見てからこちらを購入するか判断するべきかと思う。
トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話
このような企画が実現したというだけでも、
存在価値があるような、素晴らしく馬鹿げた本です。
ただし、多少敷居が高いです。
笑い話の7割方はイタリア語(ローマ方言)に引っかけたものなので、
日本語だけを読み進めても何故笑えるのか全く分かりません。
いちいち脚注の小さな文字など読みたくない、
イタリア語(英語も含めた外国語)になど全く興味がない、
ただ笑える話だけをジャンジャン読み進めたい、
という方には決してこの本はオススメ出来ません。
帯広告に「俺も、笑った!OK牧場!!」と
ガッツ石松氏のコメントが載っていますが、
失礼ながら、彼に面白さが充分理解出来たかどうかは疑問です。
ただし、サッカー好き、セリエA好きには、笑いどころ満載です。
デルピエロやビエリ、カペッロなども笑いの標的にされていますし、
しばしば登場するトッティがラツィアーレ(ラツィオファン)を、
徹底的にけなす表現などは、ファンにはたまらないものがあります。
とにかく、サッカーファンにはマストだと思いますし、
そうじゃない人には、背景にあるものの知識を得ながら、
楽しみながら読んで欲しい一冊です。
捨て犬トッティ〈下〉
読後感は、すっきりはしません。ハッピーエンドでありハッピーエンド
でない、考える事いっぱいです。
トッティはとても微笑ましく、そしてかわいらしい。
それだけに悲しみが押し寄せてきます。
人の都合で翻弄され、その結末は。。。。
トッティーのその後が気になります。幸せであってほしいと。。。