家族ゲーム 2 (電撃コミックス EX 4コマコレクション)
シリーズ導入編として、一見さんにこそお勧めしたいのがこの2巻です。
魅力的な登場人物たちが有機的に動き始め、ドラマとして面白くなってくるのは、むしろここから。
後半の巻と違い、まだエピソード単位の完結性も保たれているので、導入編としても問題なく楽しめると思われます。
逆に言えば巻が進むほど、前提条件となる「お約束」が増え、徐々に取っ付きにくくなっていくわけですが……
この先のドラマの展開もまた面白いので、ぜひここから、読んでみて下さい。
ゲームマニアに限らず、日常ほのぼの系やラブコメ・4コマ好きへ、汎用的にお勧めできる名シリーズです。
狂乱家族日記 番外そのなな (ファミ通文庫)
日日日先生の小説「狂乱家族日記」はいよいよ次回からラストエピソードのようですが、それに先だって番外6冊目が出ましたので読みました。
今回は本編における裏社会編の舞台だった帝都最大の繁華街・正夢町を中心に書かれてますが、収録されているのはその裏社会編の前のエピソードなのでご注意下さい。と言ってもこれを読もうという人の大半は分かっているでしょうけど。
で、収録されている話ですが、そのずれまくった感性と行動で凶華達とは違った方向で私達に強い印象を与えてきた、つぶらさんこと湿沢つぶらの初登場となる「屍体処理屋のつぶらさん」、本編・番外を通して作品中屈指の男前であるあのキャラクターの過去を描いたハードボイルドもどき(何故もどきなのかは実際に作品を見れば分かります)「二十六時に遊びにおいで」、これまで色々なキャラクターが番外で語り手を務めてましたけど、流石に犬は初めての「名犬ミミックと山羊座事件」、ストーリーそのものよりもあの灰谷先生が結婚していたことの方が驚きだった「羊さんの沈黙」、そして正夢町関係者でほとんど唯一と言って良い普通の人間・桂林道と、ミルカトピのほんわかまったりした関係のその後を描いた書き下ろし「あなたを月につれていくから」の5編です。
以前から本編などで正夢町の場面を読んでいて、菊地秀行先生の魔界都市シリーズに雰囲気が似てるなと思ってましたけど、今回のあとがきで日日日先生も読んでいるようですね。でもまあ狂乱家族日記ですから、影響を受けてはいても結局はギャグになってしまうようですけど(笑)。
狂乱家族日記 番外そのはち (ファミ通文庫)
今回はこれまでと違いテーマの類はないようですが、だからと言ってイコール作品の質が劣る訳ではありません。
例えばFBOnlineに掲載された作品では、どうやら未だ月香の中で人格が残っている泪雨夜の視点である日の乱崎家を襲った怪事件と、泪雨夜達が『楽園』にいた時代の出来事を描いた「月ノ輪ファンタジア」、今回表紙を飾る死神三番が霧岬知紅からいかにして今のようになったかを描いた「赤ずきんちゃん狼がきたよ」、鳳火を巡りOASISと黒優歌(敢えてそう書きます)が色々な意味でやばい戦いを繰り広げる「OASISの逆襲」という具合にバラエティに富んだ作品が揃っています。
そして書き下ろし「暗黒少女領域」は優歌が主人公ですが、内容については詳しく踏み込まないことにします。
ただ、優歌の内面を描く以上どうしても暗い雰囲気になってしまいますが、作者が言うように本編完結直前というタイミングだからこそ出せる作品で、こういう作品を出すからにはやっぱり通常の優歌も黒優歌もひっくるめて、作者の優歌に対する思い入れの程が読み取れるとだけ書いておきます。
アリー my Love フィフス・シーズン DVD-BOX vol.2
ファイナルシーズンも後半に差し掛かり、追い討ちをかけるように豪華ゲスト
もオンパレード!!1話1話が目の離せない展開です。最終話は涙せずに見られません!!シーズン最高潮の展開と感動を是非味わってください。