
SIMPLE1500シリーズ Vol.74 THE ホラーミステリー ~惨劇館 ケビン伯爵の復活~
このゲームはアドベンチャーなのだが、1500円にしてはボリュームがそこそこあってお得。しかもどこまでどのように進んだのかを表示するフローチャートがあるので親切。声も入っている(ただし棒読み...笑)

惨劇館 (1) (講談社漫画文庫)
ホラー漫画界の奇才、御茶漬海苔の代名詞ともいえる『惨劇館』の文庫版第1巻です。
海苔先生は本作品以外にも多くの作品を書き上げていますが、やはりシナリオ、台詞、演出、絵柄、そして怖さといったあらゆる点で、この『惨劇館』が群を抜いているように感じます。
第1巻は、妻と娘に対する父の異常愛をショッキングに描いた「肉玉」(これは相当病んでます)やマンションの管理人に凄まじいインパクトのある「エレベーター」などの傑作短編に加え、『惨劇館』の看板ともいえる長編「ケビンの惨劇」を収録。
しかし、なぜか「ケビンの惨劇」は導入部の「誕生編」のみの収録なので、中途半端というか消化不良感を覚えます。そういった意味で、4つ星評価にしました。
コミックスおよそ2冊分の充実した内容で、読み応えは十分。一切の甘えや妥協のない本物の恐さを、是非みなさんも味わってみてはいかがでしょうか?

ホラーエクスタシー 1 (ガールズポップコレクション)
一編を除き、全て吸血鬼括りのアンソロジーです。
元々ホラー系の味付けが強いエロチック作品を多く描いておられる大ベテラン千之ナイフさんをはじめとして、紫川弓夜さん、ぺるそなさん、やまのべきったさん、榎本由美さん、こうたろうさんらが華麗な筆致で恐怖と官能の世界を描いておられます。
さらに御茶漬海苔さん、犬木加奈子さん、個性派の坐麿屋(ざまや)ミロさん等、ホラー漫画ファンには嬉しい作家も名を連ねています。
成年向け漫画で有名な松文館らしくかなり過激な性的描写が見られますが、元来性的な隠喩が強い吸血鬼なので、ホラー漫画系の巨匠達以上にエロチックな漫画で名を馳せた作家の方が健闘している様です。
犬木加奈子さんだけは吸血鬼とは違う題材で描いておられました。なぜでしょうか。気になります。
少々方向性を模索している感じは御座いますが、ホラー漫画ファンの方は是非ともチェックして頂きたいと思います。

惨劇館 夢子 [DVD]
とにかく!映像がポップでスタイリッシュ!!
洗練されたカッティングで魅せる魅せる。
主演の美波は「羊のうた」と同一人物とは思えないほどの演技の出来で、素晴らしい。
タイトルのタイポグラフィもステキ。