スウィングガールズ ファースト&ラスト コンサート [DVD]
映画でジャズの魅力を知った人、SGのけなげな演奏に惚れ込んだ人は買って損はないかもしれません。もともとジャズに入れ込んでいたおじさんはどうでしょうか? 高校生の娘が学園祭で演奏するのを見て、子どもの成長を喜ぶ気分で見るには良いと思います。冗長な一人ひとりのトークも含めて、SGガールズのファンでなければ楽しめるDVDではありません。
今から思うと、映画のラストシーンの演奏で感激したのは、最初のころの演技や、おそらくジャズなんてろくに聴いたこともないであろう彼女らが、さんざん精進努力して、どうにかジャズ演奏にたどり着いたプロセスを共有できたからこそのことだったのでしょう。
関口がいなかったこともマイナス要因。上野樹里も良いけれど、やっぱりかわいいのは関口だよなぁ(^^;;;、そうそう、バリトンサックスの松田もかわいいよねぇ、という音楽を離れた見方ができるので星3つ。
RAILWAYS [レイルウェイズ] [DVD]
自分は43歳。
家族のためだけに働いています。
でも日常は戦いの日々。精神科にも通いながら一日一日を乗り切っています。
そんな境遇だからこそこの作品を心から感情移入して鑑賞しました。
奇しくも自分も列車の運転士を夢見ていた身。
でも両親に反対され今の道へ。
正直、後悔しています。
家のローン・子供の教育費・・・現実を直視すると、自分には今の道を外れる勇気はありません。
でも、この作品は可能性と一抹の希望を私に与えてくれました。
こんな生き方もあるのかなと。
現実逃避かもしれませんが、本作を見ながら生きる希望をもらいました。
本当に自分のやりたいことが何だったのかを二十数年来考えさせられながら・・・
RAILWAYS [レイルウェイズ] [Blu-ray]
本作に於ける、中井貴一の冒頭のシーンは強烈だ。出世意欲に取り付かれ、バリバリ働く役員候補役だが、
どこにでもこういう人はいる。同期の首切りも平気、工場の閉鎖も紋切り型で進める。
いわば「見るからに嫌な奴」だ。これらのシーンでの橋爪功、エンケンとの演技対決もド迫力であり、導入から引き込まれる。
よって、本仮屋ユイカ演じる娘には無視され、高島礼子演じる妻ともスレ違いだ。
地位と年収を得ることが、はたしてこの男の「夢」だったのか?まさに自分にも同じ問いかけをされた感じだ。
母親の命の限界を知り、また「本当の夢」を叶えるべく、肇は49歳にして一畑電鉄の運転士に転職する。
またここにも三浦友和の息子である、貴大演じる「プロ野球入りを挫折した」やる気のない若手がいる。
ここからは島根県に舞台が移るのだが、雰囲気は突然「ほっこり」する(笑)。地方だから、とかそういう理由ではなく、
そこに可愛い「バタデン」があるからだろう。
本作はもともと「バタデン〜一畑電車物語」として、ご当地映画となるはずだったが、ROBOTの意向もあり、本題名に変わった。
自分としては「バタデン」のほうが良かったと思うのだが・・・。
考えてみると、ROBOTと松竹のコラボは「タイヨウのうた」に次いで2作目だ。ほとんどが東宝と組む製作会社なので、
これはこれで珍しかった。松竹としては「ALWAYS三丁目の夕日」に引っかけたかったんだろうなあ・・・。
結局、映画を観るまで「どこの鉄道かわからず」、資金を出した島根県議会からは、若干のクレームもあったそうだ。
特典映像はメイキングと舞台挨拶だが、こちらはSD収録だ。ただし、本編ディスクにバタデンと四季を巡るPVが収録されており、
こちらの出来はいい。おまけにHD収録だ。
環境が整っているなら、DVD版よりもブルーレイをお勧めします。星は3つ。
貫地谷しほり写真集「二十歳」 (DVD付)
私は「大奥」で貫地谷さんを意識したものですので(「スウィングガールズ」も視ましたが、上野樹里さん目的でした)、映画やドラマ以外の彼女の姿を知らないのですが、この写真集全体に感じられるような、フラットで波風の立たない感じなのでしょうか。女優のすべてを表現したとありますが、もっとドラマチックな姿があってもいいのではと思うくらい、平穏な雰囲気が全編にありました。水着もビキニですが、胸を打つというものではなかったです(おそらく、セクシーさを求めることは彼女のファンにはみえないように思いますが。)。この点、水着がないのに凄くのめり込んでしまった岩田さゆりさんの写真集とどうしても比較してしまいました。写真が少しとんだ感じだからか、シャープさを感じないからか、それらはおそらく想定されたものと思うのですが、いまいちこちらに迫ってこないように思いました。それを物足りないとされるか、そうした静寂を癒しの一つとされるかで、評価が別れると思いました。