よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり
よしながふみ氏と先輩後輩の漫画家さん数名、志を同じくする(笑)料理研究家の福田里香氏、作家の三浦しをん氏との対談をまとめた単行本です。
対談でのよしなが氏の非常に知的な話運びは何かの雑誌で読んで存じ上げていたのですが、まとめて読んだのは初めてです。ただ、私はBLを読まないので、最初の数十ページは繰り出されるネタについていけずドン引きしまくり(笑)。ですが、これをこらえて進むうちに、業界内の話題からフェミニズム、身の回りの問題までを重からず軽からずといった感じで、しかも非常にロジカルに話されるクレバーさに改めて感じ入りました。議論でなくて、あくまでもおしゃべりとして話し手のみなさんを楽しませながら、です。おそらくBL免疫のない人が一番楽しめるのは、「作品のメディア化」がメインの羽海野チカ氏との対談で、漫画と文学をクロスオーバーさせた妄想スパーク系の話題を楽しむなら三浦しをん氏との対談の回でしょう。
ちょーっと濃ゆい世界のお話かも…とも思えますが、漫画や文学、映像などのメディアではもう知らんぷりしておくことはできない分野だと思いますので、ガイド本的に読むもよし、よしなが氏をはじめ、皆さんの漫画に対する愛と職人さんっぷりを楽しむのもよし…ということでこの評価とします。
エリ 従姉弟関係 [DVD]
福岡監督は凄い才人である。ユニット5の一人として鮮烈なデビューをピンク映画の世界で飾った彼の仕事はいつも堅実だった。
もうあれからどれくらいになるだろうか。普通ならもう枯渇してもよいくらい。しかし福岡監督の作品がみずみずしさを失う事はない。
この「エリ」もそうした堅実な職人の仕事である。風のように自由であるようで、実ははげしくよりどころを求めている女を松尾玲央は見事に演じている。そういう彼女の生き様が、堅実なようで壊れた崔哲浩演じるいとこの人生を変えてゆくさまの描写が簡潔にして明快に描かれる。
堂々たる演出ぶりで、飽きる事がない。そんな二人を囲む、やさしさとまたそれゆえの残酷さに生きる人間群像の描写も冴え渡る。
福岡監督、まだまだ衰えなしと言わざるを得ない。
13 Girls The Lost Children Ofthe Carnival
ブライス達のなんとも言えない可愛らしい歌声と、不思議なメロディ♪
なんだか、やみつきになります。
おまけに付いてくるエコバッグも、とってもキュートですよ!!
西荻夫婦 (フィールコミックスGOLD)
「夫婦」といっても所詮「他人」である。
でもこの人と一緒にいないことは考えられないという思いもある。
そんな夫婦の日常が描かれている。
ミニシアターでいい映画を観終えた時のような満足感があります。
でも、そこはかとなくただようこの「寂しさ」にはちょっと「うっ」となります。
縁遠さん
なりお、しながわ、佐藤の3人がたまりません。
モテない系の女子なら絶対感じる「あるある〜」がつまってます。まじで面白いです。
「三十路手前、オクテのまま」とか、ほんと、私のことみたい。
個人的には、P30の病気、P106の佐藤の彼氏、1月の縁遠さんがツボでした。