DIRECTORS LABEL クリス・カニンガム BEST SELECTION [DVD]
映像美がすごいです
マドンナのFrozenこれが発売した時たまたまテレビでPVをみて
ただただ驚きました
イメージの作り上げ方に隙がありません
美しい映像・ちょっと気持ち悪いのイメージが好きな方にお勧めです
Ultravisitor (通常盤)
想像を絶する才能に出会うと、言葉が出なくなる。
90年代から21世紀に入り、スクエアプッシャーという貴重な芸術家に
出会えた音楽ファンはこんな印象を持っている人が少なくない
今作では、彼自身の録音技術の向上、bass, drumsの凄まじい表現力、
想像もつかないテクノロジーの使い方、これらにますます磨きをかけ
ジャズやテクノとはひとことで片付けられない
誰にも真似の出来ない彼の音を完全に我々に植え付けるはずである。
強引な表現をするならアブストラクト・ハードジャズ・ビーツ
とでもこじつけられるだろうか。
常にリスナーの想像を上回るという意味では、我々の期待を裏切り続け
安住にとどまらず、テクノロジーの進歩のように
彼はどこまでも進歩し開拓しづづける道を選んでいるように見える。
アンダーグランドシーンでは得てして、
流行廃りのあるカテゴリーやレーベルが一時的にもてはやされ、
便乗したDJやアーティストはブームが去るとともに、業界を去るのが普通だ。
Squarepusherは90年半ばにDrum&Bassというブームに押し上げられた感はあるが、
現在の彼の歩み方はそんな流行りを超越して、
固定客中毒リスナーをがっちりつかんでしまった。
スリーブデザインに関しては"ジャコパストリアスの肖像"
のようにセルフポートレートを
意識したもののように思えてならない。
将来、伝説的なアーティストとして
音楽史に残る可能性のある音をリアルタイムで感じて欲しい。
ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック
映画を見るまでは、サントラ全体の印象が散漫で、あまり興味を持てなかったが、映画を見て、がぜん興味を持った。前作でもそうだったが、ソフィア・コッポラは音楽の使い方が上手い。
映画の中よりも、サントラの中の曲の方が、当然だが、曲が際立っている。小山田圭吾が監督に勧めたという「風を集めて」(はっぴいえんど)も、アルバム全体の中に驚くほどしっくり溶け込んでいる。
ボーカルナンバーと、インストが上手くミックスされている。
自分的にはフェニックスの「TOO YOUNG」が、元気いっぱいのロックでいい感じ(監督もこのバンドが大好きらしい)。前作で大活躍したAIRは、京都の場面で、印象的ないい曲をつけている。ラストに大音量で流れる「JUST LIKE HONEY」がすごく気持ちいい。
映画は全編日本でのロケ。ありがちな24Pやビデオをいっさい使わず、35mmフィルムだけで撮影された東京と京都の景色(途中に熱海の海と富士山が入る)は、とても微妙な表情で画面に定着されている。
物語は、繊細な恋愛ロードムービー。主役のスカーレット・ヨハンソンが、めちゃくちゃチャーミング(ジャケ写にも写っているけど、この数十倍はグッド)。それだけでも見て損はない。藤原ヒロシや、ADの藤本やすしなど、業界人が細かくたくさん出演してる。ゴールデングローブ賞のミュージカル/コメディー部門で作品賞を受賞しているくらいだから、けっこう笑える、楽しい映画。
最後は、すごくしっとりと、喪失感で映画全体は包まれる。そこは前作と同じで、そのあたりにソフィア・コッポラの深さを感じます。