北朝鮮 泣いている女たち―价川女子刑務所の2000日 (ワニ文庫)
亡命者があまりにも多い北朝鮮に興味を持ち、数冊の北朝鮮亡命者が書いた本を読みましたが、この本は、あまりにも恐ろしく背筋の凍る思いをしました。強いものの勝手で、次々と刑務所に収容される普通のお母さん達、家に残した我が子のことを思いながら、拷問、拷問そして寝る間も無いほどの労働に、この世を去っていく。豚の食べ残しを餌箱からあさり、泥で作った団子を食べる。出産後、すぐに赤ちゃんは首をひねって殺される。たった今も、そんなことが毎日起こっているかと思うと、何も出来ない自分をもどかしく思い、そして日本に生まれたことを感謝せずにはいられません。
北朝鮮 泣いている女たち―价川女子刑務所の2000日
読んでよかった本である。今の世の中に中世期のような話である。
えん罪による拷問。拷問による無罪である人々の懲役。長期懲役による無実の人たちによる無報酬(賃金ゼロ)の労働。それにより得る国益(というよりはアノ誰かさんの豪遊費)。
そしてそして泣けるのは愛する我が子や夫と引き離され、全く人権を持たない、「痛みを感じる働くロボット」にさせられた女性たち。
胸をあらわにし、きつい仕事につく。用便は分刻みの短い時間で何人も便器を同時に使う・・・排泄物にまみれまた体でまた仕事につく。
女にしろ、男にしろ、そこは地獄。生き地獄だ。
北朝鮮に神仏は、存在せぬのか・・・・・・・!!!!!