やっとかめ探偵団と殺人魔 (光文社文庫)
名古屋に住む駄菓子屋のおばあちゃんと、その近所に住む
ばあちゃんたちが活躍するシリーズです。
名古屋弁がたくさん使われていますが、名古屋に縁の無い人でも
大丈夫。ちゃんとおもしろい解説がついています。
本作は連作短編集の形をとっており、それぞれの短編の
謎解きをしていくと、最後に大きな謎がとけるという
シリーズの中でも特によくできている作品です。
楽しいのでぜひご一読を。
やっとかめ探偵団危うし (光文社文庫)
とにかく軽快に物語が進む。
名古屋のミス・マープルとでもいうべきまつ尾おばあちゃんと
その仲間たち(もちろんおばあちゃん)の明るく元気な活躍に
ついついひきこまれてしまう。
物語の全編を彩る名古屋弁もいい味出してる!
やっとかめ探偵団 (光文社文庫)
これほどたくさんの魅力的なおばあちゃんたちを創造した時点で、ミステリー史に名を残す価値を得たと思う。だから、軸になっているようで実はただの言い訳、あるいはつまみに過ぎない殺人事件の謎などは基本的にどうでもいいのであって、ただ我々は個性溢れるおばあちゃんたちの名古屋弁の応酬を堪能すればいいのである。