惑星(プラネッツ) Ultimate Edition
少年時代、冨田勲の熱烈なファンでした。なかでも「惑星」が一番のお気に入り。
当時NHK-FMで、小松左京氏がホスト役になって、1週間に渡ってのトミタ特集がありましたね。
放送でトミタ・サウンドの秘密の一端が明かされたときのワクワク感といったら!
その「惑星」がリメイクされる、といったら聴かないわけにはまいりません。
どのようにリメイクされるか、期待と不安もありましたが。
基本的には旧作と同じように物語(?)は進みます。
リメイクによって旧作にはなかった音が加わったりして楽しいです。
心配した違和感は全然ありません。注意しないで聴くと、新旧の違いに気がつかない(?)かも。
ですから「種も仕掛け」もわかっているはずなのに、しかしそれなのに(!)、アルバムのどの部分でも驚きをもって聴き入ってしまいます。
全編にわたって、ホンモノのアートだけが醸し出すオーラがあります。
どこからこんなアイデアが沸いて出てくるんだろう。
「凄い、ほんとうに凄い」のただひとこと。そして、音の鮮度は、これはもう圧倒的!
そして、物語が終わると、なんとも言えない、しみじみと満たされた気持ちになる。
こんな心に染み渡るシンセ音楽は、トミタ以外には創れないでしょう!圧巻です。
途中に「イトカワとはやぶさ」(新曲)が入っているのも、ものすごいオリジナリティーだと思う。
この新曲が入ることで、それ以降の受け止め方(聴こえ方?)が全然変わって。
「冥王星」を最後に付け加えるのとは意味が全然違うと思います。
曲は、宇宙空間を漂うような感じで、ゆったりと瞑想的に始まります。
けなげに地球に向かって飛び続ける「はやぶさ」に思いを馳せて、覚えず感無量になりました。
リメイクを聴いて「前の方がよかった」なんて幻滅したらどうしよう・・・
などと心配していたのですが、全くの杞憂でした。
私の一番好きな部分、「木星」の例のメロディーが2度目に登場する部分、色んな調に転調されながら入れ替わり立ちかわり登場して何ともいえない浮揚感を感じさせる部分が、往時そのままだったのは何とも嬉しかった。このアイデア1つだけでも本当に脱帽ものです。
実は、サラウンドでは聴いてないのです。
普通のステレオで、こんなに凄かったら、サラウンドはどうなってしまうんでしょうね。
こんな普通のリスナーの想像力を、きっと遥に超えるような世界が待っているのでしょうね!
次は、名作「月の光」を! 是非、是非、是非、是非!!!
リボンの騎士 DVD-BOX(1)~PRINCESS KNIGHT~
当時の女の子の人気No1のアニメです。
手塚治虫が宝塚をかなり意識して作った作品です。
数年前にTV放映されていましたが、
セリフは所々ぶつ切り状態で、
(今では使ってはいけない表現だったのでしょう)
さらに途中で打ち切りになってしまい、
蛇の生殺し状態でした。(笑)
DVDでは、セリフのカットは有りませんでした。
キャスティングも声がマッチしている!
サファイヤ・フランツ・ジェラルミン
チンク(サザエさんのタラちゃんの声)
などなど声がピッタリなんです。
ストーリーは、「赤ずきんちゃん」「森は生きている」
などのをモチーフにしたり、
使う人の本当の気持ちを書き表す魔法のペン等、
原作にはない、もしくはアレンジした作品が多くあります。
BOXIIと合わせ手放せない作品となりました。
月の光
もしもクラシック音楽・楽器の進歩が止まらずに進化したらこんな音楽になるだろう。
実際は伝統古典楽器主義者達が利権を守るために妨害するから不可能だろう。
しかもヨーロッパ人でなくアジア人だし。
しかし今は音楽が記録できる。CDがある。
TOMITAは末永くその名を残すだろうか?
G線上のアリア100%
クラシックファンではなくても、誰でも一度は耳にしたことがある『G線上のアリア』が、オーソドックスな弦楽器での演奏から、荘重なオルガン、軽やかなクラリネット、繊細なフルート、そして、未来感覚のシンセサイザーなどなど、11の味わいを奏でてくれます。甘美で少し悲しげ、それでいて、何とはなしに、優しげなメロディがとても心地よく感じられます。それぞれの楽器、演奏が『アリア』の魅力を十分に引き出しており、『アリア』の持つ多くの表情を私たちに改めて伝えてくれる1枚です。『アリア』ファンの方はもちろん、クラシックに関心がないわけではないのだけれど、ちょっと敷居が高いな、と思っている方にもお勧めの1枚です。
NHK想い出倶楽部II~黎明期の大河ドラマ編~(5)天と地と [DVD]
伝説の大河ドラマ「天と地と」で唯一現存する「川中島の戦い」の回をDVD化したものです。
レビューを書かれている方もおられますが
やはり川中島で霧が晴れ、上杉軍が信玄の前に現われるシーンは寒気も立つほどすごいです。
黙々と進軍する上杉軍。
あまたの兵士の中で白い頭巾と白馬にまたがり駆ける謙信!!
この作品が放映されてから40年も過ぎますが
このシーンを越えた川中島はありますまい!!
そして一騎打ち。
若くして哀しみを知り義と意地で対決する謙信(石坂浩二)と
神のごとく悠然とそして不敵にその剣を受け止める信玄(高橋幸治)は素晴らしい。
対等な立場の描写で戦いあう謙信と信玄はこの作品だけではないでしょうか?
テレビドラマの範疇を越えている。
音楽も素晴らしく今でもできればOSTを出してほしいほどの作品です。
私の生まれる前に放映された大河ドラマ。
願わくば全話観たいのですがテープが一話しか残っていない、幻の作品です。
たった一話しか残っていないのですが
この一話だけでもそれまでの謙信と信玄が歩んできた道が想像できる
素晴らしい作品でした!!