グレイゾーン
一時期日本の音楽マーケットを蹂躙していたCCCDという
『プレーヤーが壊れるかもしれない』規格で発売されて
いた作品の非CCCD化。
ライムスターはそもそもCCCDに対して否定的な立場の方
たちでしたので、今回の再発売は音楽を作る人・聞く人の
両方にとって良いことだと思っています。
こういう仕事はレコード会社には得になる部分があまり
ないと思いますが、これに懲りて訳のわからないCDのまが
いものを売るのを辞めてもらえれば幸いです。
トワイライトゾーン/超次元の体験 [DVD]
TWILIGHT ZONE−THE MOVIE トワイライト・ゾーン/超次元の体験 (1983)
この作品のオリジナルはアメリカの TV番組で 1959年から 1964年の間に放映されて人気を博し、 日本でも 1961年から 1967年まで放映された。 その伝説的番組に夢中だった男たちは やがて映画の世界に足を踏み入れ 世界的に有名な監督として名を馳せた。 「狼男アメリカン」 の J・ランディス、 「未知との遭遇」 の S・スピルバーグ、 「ピラニア」 の J・ダンテ、「イーストウイックの魔女たち」 の G・ミラー。 そうそうたる監督陣で映画化されたのが この作品です。 いわゆるオムニバス形式の観せ方で 全4話から構成された内容。 監督それぞれの持ち味が発揮されていて 彼らの短編映画を連続で観てるような贅沢な気分になれる作品です。 しかし これは観る人によって意見が分かれる仕上がりだと思います。 私が初めて観た時に 1番印象に残ったのが G・ミラー監督作品の第4話 「 2万フィートの戦慄」 です。 J・リスゴー演じる飛行機恐怖症の主人公が 機内の窓から翼のエンジンにマタがる得体の知れない影を見る。 パニックに陥る彼をスタッフ、 乗客一同 異常者扱いして相手にしない。 落ち着きを取り戻した彼が今一度窓を覗いたとき・・・ この話が面白かったと記憶してます。 実際に今回の購入で見直しても 私の 1番でした。 何が怖いって J・リスゴーの顔が怖い (笑) 第1話は J・ランディス監督の 「偏見の恐怖」 は曰く付きの作品。 主演の V・モローと子役の 2人が撮影中 ヘリコプターの墜落に巻き込まれて事故死するという悲劇が起こりました。 遺族たちは監督たちスタッフに対して訴訟を起こした。 役者として低迷していた V・モローは復帰を賭けて この作品に出演したのです。 監督は以後この件で長く苦しみ続ける事となる・・・ 事故シーンはカットされましたが その瞬間を当時の 「決定的瞬間」 が扱い 私は見たのですが・・・ 恐ろしい映像でした。 内容は人種に偏見を持つ男 (モロー) が異次元に迷い込み 自らが偏見を持つ相手の立場となり 散々な目に遭うという話。 第2話は S・スピルバーグ監督の 「真夜中の遊戯」 監督らしいファンタジーな物語で 若き日に思いを寄せる老人たちの奇跡の一夜を描いた作品。 R・ハワード監督の 「コクーン」 を思い出しましたね。 「老いる事は悪い事ばかりではない」 と教えてくれるお伽話。 第3話 「こどもの世界」 は J・ダンテ監督作品。 超能力を持つ少年と出会った女性教師が 少年の家に招かれて 家族らしき人々の異様な雰囲気に戸惑っているうちに少年の恐ろしい秘密を知るというサイキック・スリラー。 やはり 1番インパクトがあるのは4話ですね。 それぞれ担当する ”ゾーン” が違うので 観る人の好みで分かれると思います。 トータルして観れば前述したように意見が分かれると思いますが 当時 勢いのある監督たちが競って作り上げた短編集として捉えれば これは本当に楽しい 1枚でしょう!
English Zone No.1 ― 英語が私を強くする!
確かに内容の方は英語中級以上を目指す人用に考えられており、TIME誌やその他英語雑誌に比べて簡単に読むことができました。
ただ量に少し物足りなさを感じました。
よい点では、CDの内容が充実していて、自分でヒアリングやスピーキング
の練習が出来ることです。これはかなり内容が濃いように思います。
英語を勉強し始めた人にお奨めです。
グレイゾーン (CCCD)
ビート、フロウとリリックの絡み合い方、それに楽曲同士が作用しあう構成もすごい。嫌味のないインテリジェンスに溢れたアルバム。
しかし「右も左も危なっかしい」からグレイゾーン、ということで、雑誌とかで「つまりは凡庸」と揶揄されたり、「潜在的多数派=グレイゾーン」みたいな解され方をしてるのが腑に落ちない。
ここにいうグレイゾーンとは一元的な価値観にとらわれずに思考し続ける状態のことを指すんだろう(石川忠司のいう「中庸」と通じるかも)。「いまあるパイを取るんじゃなくて俺たちにしか取れないパイを作っていく」ってJIN氏が云うのもそういう思考するリスナーを開拓してく決意表明。カックイイ。気概だけでなく、音がしっかり腰にくるからなんとも気持ちいいし。
今のところ日本のヒップホップにおけるエデュテイメントの最良の形だと思う。大傑作!
Naked City
■自分の音楽の世界観を拡張したいなら、体験すべき一枚。
この一枚に衝撃を受け、その後、90年代に「JOHN ZORN」のCDを、
片っ端から30枚ほど、ジャケ買いしましたが、
この作品を超えるものは、ありませんでした。
■最近、ジョン・ルーリーのドローイングの個展があり、
彼のCDを買い求め、ふと「JOHN ZORN」のコレを思い出して、
10年ぶりに聴いてみましたが、良いじゃないですか。
これは20世紀に残された、フラグメンタルな音の至芸です。
■映画音楽のようなテンポの、音の断片を、
イメージをトリップさせて、ぜひ楽しんでください。
他の「JOHN ZORN」のアルバムでは、なかなかこうはいきませんので
欲を出さずに、勢い買いにはご注意を。
■トラックの中のシャウトものは、脳内の「ヘッドクリーナー」。
昂ぶる脳や神経の大掃除になります。
ストレスを取り除くのにも、この一枚で十分です。
笑って聴いてください。まじめに聴いていると、コワイですよ。