
Fountains of Light
イエスの影響というよりイエス好きが高じた結果こうなったサウンドなのだと思います。
この2ndアルバムには本家のイエスにはない魅力があり、部分的にはイエスを凌駕しています。
元REOスピードワゴンのリードヴォーカリストはジョン・アンダーソンほどの表現力はないものの一生懸命アンダーソン風を守っています。
一方、鮮やかなバック・コーラスは本家以上のクォリティーを誇ります(これはQueenやCars、Journey、Pilotで有名なプロデュースのロイ・トーマス・ベイカーのセンスが反映されたもの)。
二人のギタリストが見事なツインリードを操り、緩急を効かせた緻密なプレイを披露。
シンセサイザーやハモンド・オルガン、ストリングス・アンサンブルが中心のキーボードは色彩感豊か(ちょっと中途半端なウェイクマン風なのが惜しい…)。
手数が多いパワフルなドラムとちょっとスクワイヤ風ではないベース(スクワイヤほどの閃きがない)もしっかりと全体を支えています。
本家のイエスよりもスッキリと爽やかでストレートなサウンドなのが特徴的。
幻想的でファンタジックな作風の2ndアルバムです。