冨田勲の世界~オリジナル紙ジャケットBOX(紙ジャケット仕様)
コンピュータミュージック(この表現が妥当かどうかはともかく)の先達が、ほかならぬ冨田勲氏です。当時その使い方や存在意義すら分からなかった「シンセサイザー」をたくみにあやつり、初めて音楽作品として成功させた、氏の集大成が本作です。往年のクラシックの名曲を、氏の独特のアプローチで表現しています。ドビュッシーの「月の光」「雪は踊っている」といった印象派の小品から、ベートーベンの「第9交響楽」といった大作まで、冨田氏のシンセサイザーへの思いも一緒になって聴くことができます。
私が初めて冨田作品に触れたのは今から25年以上前。氏が小松左京氏と対談しているラジオ放送でした。そこで紹介された氏の処女作である「銀河鉄道の夜」やオネゲルの「パシフィック231」などは、童謡や歌謡曲しか知らなかった私に大きな衝撃を与えてくれました。すでにYMOがデビューし、コンピュータミュージックは認知されていたのですが、「コンピュータが奏でる音楽」という印象の強かったYMOに比し、冨田氏は「コンピュータだからこそ表現できる音色(おんしょく)」に強く注目し、クラシックの「近代の表現者」として努力まい進していたことに感銘を受けたものでした。
冨田氏はシンセサイザーでの作曲のほかに、宇宙から電磁波として送られてくる音源の収集、ドナウ川やニューヨークでの野外ライブなど、貪欲に「音の魅力」をアピールしてきました。本作を聴くと、「音の魅力」のとりこになってしまいます。その手段としてシンセサイザーがあるのであって、決してシンセサイザーの電子的な音が主役になっているのではないことを感じ取ることができるでしょう。
コンピュータミュージックの先達の試行錯誤と、その後の音楽界に与えた影響を考えながら聴いてみてください。そして「音の魅力」を味わってみてください。クラシックの名曲たちが新たな生命を吹き込まれ、近代に再び登場し、音遊びを楽しんでいるような印象を受けると思いますよ。
ズッコケ三人組の地底王国 (ズッコケ文庫)
ズッコケシリーズも末期になると、弱弱しい話が続くようになる。だが、この巻は生命力に満ち溢れた最後のひと花を咲かせた巻だと思う。エンタメの王道というか、ヒロイックファンタジーのパロディというか、「面白い」とはこういうことだと、堂々と見せてくれる。一部には文学的にどうかという向きもあるだろうし、人物の掘り下げも浅いのではという意見もあるだろう。だが、ズッコケというのは、そもそもそういうものを期待するものではなかった。文学性が加味されていったのは、「バックトゥザフューチャー」あたりからで、それがかえって、シリーズからたくましい生命力を失わせていったのだと思う。
失われた地底王国「シャンバラ」の謎 (ムー・スーパーミステリーブックス)
地球の内部世界を撮影したとされる写真を見るだけでも価値はある。
地球内プラズマ論から宗教論に至るまで幅広い視点から語られており、
この一冊で地球の内部世界シャンバラについてほぼ理解出来ると思われる。
スレイヤーズすぺしゃる24 地底王国の脅威 (富士見ファンタジア文庫)
魔海の近くを航海してみたり、地底王国(○○ー○の住処)を走り回ったり。
街や村のゴタゴタに巻き込まれる普段のスレイSPとは違った雰囲気です。
でも、それがおもしろい!
最近のSPの中では一番傑作なのではないかと思います。
それと、あらいずみ先生の絵もかなり素敵でした。
ギャグ絵もありますが、昔のスレイ(原作)を彷彿とさせる絵もありました。
バミューダ・トライアングル(紙ジャケット仕様)
このアルバムにはローランドシーケンサMC-8、ローランドシンセサイザシステム700等、モーグ以外の音源が使われています。
聞いていても映像が思い浮かびニヤリとしてしまいます。 確信犯の様にどろろが使われていたり、地球空洞説をさり気無く用いたりしている辺りに冨田氏のSFファンとしての側面が見えるからなんですね。
LP時代では、国内盤は英文でメッセージが解読出来たんです。(当時、マイコン誌という本で解読の記事が載ってましたよ。)
逆にアメリカ盤は逆位相でカッティングされていた為、解読不可能だった事実があったんですねぇ。
当時としては高速のターベル社のカセットインターフェイスを用いれば
パソコン画面に再現出来るんです。う~ん、古い話だなぁ。
NECとかじゃ、TK-80なんてマイコンが出ていた時代。アメリカじゃ16Bit時代だったかな?。カラーモニターじゃなくてモノクローム。
おぉ!。NECじゃBS-80なんてベーシック言語が走って画面表示が出来る
キット(半田付け!)これを先のTK-80に合体させるんですね。 でもこれじゃあアルバムのメッセージは表示出来なくて・・・。そういう背景があったという事です。
手間が掛かったアルバムですから星5つ!。