ハチミツとクローバーII Vol.2 (初回限定版) [DVD]
1期とノリが違うとは思えません。物語が佳境に入っただけのことでしょう。
十年一日の堂々巡りをしないからこそ、彼らは成長しているし中身も濃いと言える。
期待したものと違うからといってダメな作品のレッテルを貼るのはいかがなものか。
1期の終わり頃と2期のはじめのほうを比べて別作品と感じるような違和感はないです。
綺麗な過去を並べたベタな内容というけれど、この物語は基本的に前向きですね。
過去話は出てきますけどそれが綺麗な過去と言えるかどうか。
結局彼らは挫折を経ているから、挫折の向こう側にある過去が綺麗に見えるのは当然のこと。
しかし挫折も含めて過去なのです。彼らはそこから今を、さらに未来を見つめようとしている。
少女漫画らしいが中身がないというのもどうでしょう? 私は少女漫画らしくはないが中身はあると思っています。
この作品の原作(者)は言葉を編むセンスが豊かで文学的素養を感じさせます。
それは平均的な少女漫画から「ハチクロ」を分ける特徴になっていると思うけど、アニメでも踏襲されている。
また平均的な少女漫画と比べ、物語の人物たちはそれなりに広い視野を持っていると思います。
彼らの内省は他者を見つめることを忘れていないし、そこから自身を位置づけようともしている。
それは社会性というもので必ずしも少女漫画的特徴とは一致しないと思います。
後半に出てくる会社の乗っ取りなんていう話題も男性的な指向のように思いますし、
少女漫画的というなら同時期にアニメ化されている『僕等がいた』なんかいかにもって感じはしますけどね。
行きがけの駄賃に比べると『僕等がいた』に対し『ハチクロ2』の中身の多様さは一目瞭然で
中身が無さ過ぎるとはどこらへんを言っているのか? そっちのほうが謎。
ハチミツとクローバー Vol.2 (SHUEISHA Girls Remix)
少女マンガだから恋愛描写が上手いのは当然で、『ハチミツとクローバー』が人気なのはそれだけじゃないからだ。竹本の自分の居場所が無くなる不安や焦り、理花の「〜しなければ」「〜していたら」という後悔、はぐの田舎での祖母と2人きりの生活で感じる閉塞感、←の感情は少女マンガでもなかなか描かれることはなく、読んでいて何度も泣きそうになった。
『ハチクロ』は性の匂いがしないという批判が有るが、私は羽海野チカさんに性描写を描いて欲しくないなぁ。生々しければ良いというものではないし、性描写が描かれていれば別の漫画家の違う作品になっていると思うし。プラトニックというか、子供でも安心して読ませられる少女マンガって今時貴重だから。
Night & Day
一曲目のNIGHT&DAYはTVKで放送されているsakusakuという番組でカエラちゃんがMCをしていたとき、カエラちゃんのイメージ曲をつくろう!ということになってDEPAPEPEがつくったのが初めです!!カエラちゃんの曲が出来たときカエラちゃんMC卒業だったんですよ。。。それで三浦さんが〜カエラNIGHT DAY〜(帰らないで〜)(笑)ギャグ???曲調は、とってもカッコイイですよ。私はハチクロ見てないんですが、この曲があのホンワカしたハチクロのどこにながしたの!!!?ってかんじです。DEPAPEPEのCDにはずれはないです!!秋っぽい曲満載です!!depapepeファンもそうでない方も大満足ですよ!!
東のエデン 劇場版I The King of Eden DVDスタンダード・エディション
基本は、"Girl meets boy again."なので、そこは安心して見れる。
が、まぁ、監督の悪い癖というか私の嫌いな監督が出ているので2点、
* 長台詞
状況がアニメの描画能力を超えると、突如として長台詞をはく人が
出現し、状況を説明して無理やり話を進める。今回はオープニング
の咲の語りとNo.11の立ち振る舞いがそう。
師匠(押井守)の得意芸だが、残念ながらオリジナルを超えるほどの
芸ではなく、今回の場合、突如としてエージェントになったNo.11は
テレビ版とは別人と化している。登場シーンも含めてNo.11の芝居は
突っ込みどころ満載で、とりあえず笑っとくかって感じ。
攻殻機動隊SSSの後半、電脳ハックされたトグサが一人芝居でSSS
のトリックを説明しつつ状況を説明しきったのには大爆笑したが、
今回のNo.11の芝居には失笑すると共に、テレビ版から役割を
変えられてしまったと思われる悲哀を感じる。気の毒に。
* エデンシステム?世間コンピューター?何そのスーパー便利機能?
ジュイスに利用されたエデンシステムによって官公庁のシステム
にまで入り込み、「滝沢朗」の過去が次々と書き換えられる、まぁ、
悲劇なんだが、誰もが思った「それってオンライン情報だけでしょ」
「滝沢朗も偽名でしょ」「他にも偽名あったよね」「つうか本名何だっけ?」
って突っ込みには誰も答えてくれない。
「世間コンピューターで8時間で消えるって言ってるよ!」
「エデンがシャットダウンしたら48時間だって!」
ってそれ信じるのかよ。そんなに便利なら、今直面してる問題の
対策方法を教えてもらったらどうだい?時間だけ聞いてどうすんの?
攻殻機動隊でもそうだったが、ITが強力過ぎで、ITだけで話を進める。
オンライン情報が消えても俺たちにはオフラインがある!
ITがすべてじゃないみたいな発想には至らず、俺たちのシステムは
優秀だなんて言ってみたりして、おもむろにシステムシャットダウン
をやっちゃう。その後「旧システムを使って」っておい、まだITかよ、
というのが、私の嫌いな監督の表現方法だ。
ハチミツとクローバーII Vol.1 (初回限定版) [DVD]
第一期と違って終わりに向かって急降下していきます。ジェットコースターに例えるならば第一期は登り始めで第二期は頂上から降るって感じになってます。あまりの展開の速さに驚くかもしれませんがこれもハチクロ流。。後半はハチクロの持ち味であるギャグを所々に交えつつ、はぐちゃに起こるある事件を起点にシリアスな展開へと変わっていきます。
全員が片想いという事は誰かが幸せになり誰かが不幸になるという事。じゃあ、その不幸になった人に救いはあるの?その答えがこのハチクロにはあります。
原作は私の一番好きな漫画になりました。アニメも第二期から見始めましたが、声優さんの声は皆にピッタリでした。エンディング曲、スネオヘアーさんの「スプリット」もとても良く物語に合っていました。
見終ったあとはハチクロって言うのはただの恋愛モノでは無いことに気付くと思います。第一期、第二期併せて一つの物語なので第一期を買った人は第二期も買ってみることをお勧めします。