LADY〜最後の犯罪プロファイル〜 DVD-BOX
木村多江ファンなので観はじめましたが、本格的な内容に引きこまれて最後まで楽しく観れました。
日本でこういう刑事ドラマをやると、どうしても俳優の魅力だけに頼ったベタな刑事ドラマになりがち(この「LADY」と同時期に放送していた「CONTROL」がいい例)で、キャストに興味がないと全然楽しめないものも多い。そんな中、本作はあえて無個性な北川景子や要潤を起用して、脚本の面白で魅せようとしているので好印象でした。
猟奇描写もけっこう踏み込んでいてダークな印象もあり、日本のドラマでよくここまで!というシーンも多々あり。
欠点としては、ちょっとパクりがあからさまでギャグになってしまっている部分があるところかな…。
いずれにしても、「メンタリスト」「CSI」「クリミナル・マインド」あたりの海外ドラマが好きな人は観て損はない、拾いもののドラマです。
シュガー&スパイス~風味絶佳~VISUAL BOOK (Angel Works)
沢尻エリカちゃんの色んな表情が満載で映画のストーリーを思わず想像してしまいました。柳楽君も以前より大人っぽくなり一層かっこよくなった気がします。絶対映画も観に行こうと思います!!!
誰も知らない [DVD]
子供や動物を主役にする映画は基本的に観ない。その可愛さ、純粋さで無理に涙を誘うずるい演出が多いからだ。しかし、この映画は違った。事実をベースにしているというとんでもない事件を、非常に静かな感情を抑えたトーンでリアルに描いている。ドラマチックな内容をドキュメンタリータッチに少年たちの日常生活をつなぎ合わせることで見せていく。
だから長い。長く感じる。そして、「あの子達これからどうなっちゃうの??」という感じを残したまま、“自然に”フェイドアウトしてしまう。“救い”が無く、“無力感”が残った。「現代の日本の一端を切り取ってみた」といった感じの作品。
子供たちがすばらしい。演技しているという感じがしない。自然に、そこで生活しているような錯覚を起こす。
止まない雨
正直あまり期待していませんでしたが、なかなか良かったです。
ストーリーはどちらかというとありふれている展開(先が読める)なのですが、
やはり俳優という立場で現場を経験してきた人だからこそなのか、
各登場人物の存在感、その人物の雰囲気感が生かされていて映像が浮かぶようでした。
ケータイ小説に馴染んでいる世代の方には、すんなりと受け入れられる種類の小説でしょう。
文章はところどころ読みにくさもありましたが、
井上凛さんという作家として受賞暦もある方が書かれていて、
柳楽さんは「起案・作」となっていることがポイントでしょう。
若さと孤独に付きまとう影、弱さに溺れて、最後に希望を見出した時には手遅れ…
という大筋ですが、周りの大人、老人、子供…がつないでいく未来が描かれています。
柳楽さん自身の、思春期の不安定な気持ちを打破したいという思いが伝わってくるようにも感じられました。
すべては海になる [DVD]
役柄的に仕方ない面はありますが、柳楽さんの演技が全体的に堅かったです。「包帯クラブ」の時には、かなりいい表情も多かったので、惜しいです。佐藤さんは自然体で良かったと思います。柳楽さんの次回作に期待したいです。