退職のトリセツ 〜いちばん得する会社の辞め方〜
タイトル通り、退職の際には必ず知っておきたい制度が網羅されています。
私自身、人材ビジネスに身を置き数多くの人の入退社の実務に携わっていますが、
ここまでの情報があればバッチリでしょう。
ほぼ全ての手当て制度をカバーしています。
難しい内容にも関わらず、とにかく分かりやすい。
最近はこの手の情報はネットでも無料で手に入りますが、
本書ほどの情報量ときめ細やかな説明はなかなかありません。
さらに退職の際に気を付けたい情報も説明されています。
・裁判で争って辞めた場合は隠しておくのが得策
・会社はトラブルを起こさない人を求めている
・前歴照会されるケースもある
などなど。
これらは意外と気づかない点で、非常に有効な情報です。
本書では特に会社都合退職のメリットを特に強く訴えていますが、
個人的には、これについては少し気を付けた方がいいと思います。
会社都合退職は確かにおいしいですが、固執しすぎると会社とモメる可能性も十分あり、
退職後の人間関係等にリスクがあることを認識しなければなりません。
ハッピーな退職後の人生に踏み出すためにもバランス良く考えることが重要です。
社会保険・年金のキモが2時間でわかる本
いちおう会社を経営している者の端くれとして、健康保険や年金の基本だけはまあだいたい押さえているつもりだったが、知らないことがたくさん書いてあった。
たとえば、社長一人の会社でも、法人であれば社会保険が強制適用だということとか。
わが社は事実上私だけしかいない企業なので社会保険には入らなくていいと思っていたが、どうやらまずいらしい。さっそく商工会議所に相談に行こうと思う。
経営者向けに社会保険や労働保険のことを講釈した書物は多いが、従業員の立場でここまで分かりやすく解説された本は今までなかったのではないか。
特に高額療養費とか出産一時金のことは、ぜひとも知っておくべきだと感じた。
滞納するとやいのやいの言うくせに、戻ってくるお金については教えてくれない(自分で調べて申請しないともらえない)っていうのは、いかにもお役所的だよねぇ。
賃金制度の設計・見直しの進め方と実務上の留意点 [DVD]
話がよくまとまっていてわかりやすかった。
これからまさに会社の賃金制度改革に取り組まなければならない立場にあるのだが、
人事制度や賃金の理論だけでなく、モデルケースを使って、実際にどのような手順で
制度の組み立てを考えればいいかという説明もあったので、具体的なイメージが
つかめたような気がする。
とりあえず基礎から勉強したい実務担当者向きのDVDだと思う。