テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.3
かなり雰囲気の異なるチズ編とダイチ編が同時収録されている3巻。
チズのこの年頃特有の背伸びした、しかしやはり子供なのだと思わせる姿、
ダイチの少年とは思えない覚悟、いじらしさ、家族への想いがせつない。
原作とは異なった展開、場面が多く、原作と全く同じでないと耐えられないという人には
お薦めしないが、原作未読の人は一見してもいいんじゃないかと思う。
のりりん(1) (イブニングKC)
28歳のサラリーマンで、大の自転車嫌いの主人公(5代目フォード・マスタングGT乗り)が
ひょんなきっかけでロードの世界に入って行く・・・と言う
この作者さん特有の一筋縄ではいかないストーリー展開と
「あ〜自動車乗りからすりゃ自転車乗りはこう思われてるよなぁ」と言う話や
5万円出して買ったクロスバイクが、学生時代持ってたママチャリと全然違って
凄く軽快で、楽しい〜!と言う「自転車あるある」なエピソードがかなり面白いですね。
ロードやクロスと言ったちょっとお高い自転車に興味を持った方にお勧めです。
「男は三十越えたら自転車!」
テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.5
とある中学一年生たちが「プレイヤー」となって自分の命と引き換えに地球を守る話。
第5巻はダイチとマコの戦いへの足跡が記されています。
彼らの人生は他人と比べて決して幸せなものではなかった。それでも愛する、守るべき人が彼らにはいた。
その点では、誰一人守ることもなく、孤独の中で死んでいったカコよりは幸せだったんじゃないかと自分は思います。
「ぼくらの」に登場する少年少女はそれぞれに複雑な人生を背負っているので、地球の運命云々よりも、彼らの人間模様にとても興味をそそられます。
あと、
OPの「アンインストール」はジ・アースに乗せられた少年少女の心境をものすごく写実的に描写していると思います。歌詞のフレーズ一語一語に意味が込められているなと感じました。
ぼくらの 11 (IKKI COMIX)
読み終えた後のこの喪失感は凄い。
最期の闘いを前にしたウシロの心理描写が素晴らしく、
「ぼくらの」という作品がどういうものなのかを再認識させられました。
そして最終巻の白眉は何といってもウシロのラストバトル。
他人を殴ることのできない彼の取った行動により思わぬ展開へ転がり、
その後の…は読んでいて胸を締め付けられる思いでした。
「なるたる」最終話に引けを取らないぐらいの衝撃でした。
また見開きの演出が一際神懸っており思わず何十秒も見つめてしまいました。
特に終盤の連続見開きは圧巻です。
ラストは寂しさを感じさせつつも綺麗に締めてくれましたね。
コエムシの語る神についての持論は成程と思わずうなってしまいました。
何にせよこの作品の全ては最期の1ページに詰まっていると思うので是非読んでください。
テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.6
一話ごとに「プレイヤー」が命と引き換えに自分達の守るべき地球を守り通す。
この巻ではモジとアノ・マキがプレイヤーとなって、彼らの大事な守るべきものの為に戦いを貫き通します。
「ぼくらの」に登場する少年少女は一人一人の生き方がとても複雑なので、興味深く彼らの人間模様を観察させられます。
何気なく口にするステーキの肉も、もしモジやアノのように、誰かの幸せの為に命を差し出したものだったら(そうだと考えたい)、僕らはそれを喜んで美味しく頂くしかないのでしょうね。