親から子へ幸せの贈りもの―自尊感情を伸ばす5つの原則
タイトルにある「5つの原則」を
本書の言葉を借り、また私の言葉も加えて、簡単にご紹介させていただきます。
1、子どもたちの考えていることや感じている
ことに耳を傾け、認める努力をしましょう。
大人の理想、価値観、倫理などと、生の子どもの成長段階や必要とはズレていますので、
傾聴(聴くこと)、共感、エコー(子どもの言葉を繰り返すこと)、明確化などにより、
幼い子どもが親から受容され大切にされていると実感する
ことは(子どもの)成長後の幸せに大切なように思います。
2、子どもたちが失敗ではなく成功を
味わえるような状況をつくる。
具体例がのっています…幼い子どもが父親のもっている
バスケットにボールを入れようとしています。
子どもがボールを投げるたびに父親はボールが
入りやすいようにバスケットを動かし、
「ナイスショット」と言いました…「心のチキンスープ」に
のっていそうな話ですが、
むかしの自分はこの逆をやっていたかもと反省。
(こんな程度で満足してはいけない、など)
3、「自分の人生を自分で制御している」
という感じを子どもたちにもたせましょう。
過保護に扱われると子どもは未熟扱いされていると感じ、
自分は問題に対処する力がないと思ってしまう。
4、自分が愛されていて能力があるのだと
いうことを子どもたちに強化しましょう。
(これが、一番大切かもしれません)
5、あなた自身の肯定的な姿を子どもたちに
示しましょう。
親は子どもたちの自尊感情のモデルだと思います。
以上、本書の27−29ページにより詳しくのっています。
教育熱心で真面目な親が、もし、以上のうな知識がなく、
親から受けた(否定的な、支配的な)育て方がベストだと信じると、
子どもに熱く(密接に)かかわればかかわるほど、残念な結果になるかもしれません。
5番目の、親自身が明るく肯定的に幸福に生きる姿を
示すのが、いろいろな意味で効果的で、また、やりがいがあると思います。
「5つの原則」の提示の後に、
詳しく、各々の説明が続きますが、
既にこの種のことを十分にご存知の方々には、少し、インパクト(迫力)に
乏しいかもしれませんが、
書いてあることはとても重要なことだと思い、おすすめさせていただきます。