B19 地球の歩き方 メキシコ 2009‾2010 (地球の歩き方)
メキシコシティで、アカプルコへ行くのに、乗り換えだったのですが、
時計を直すのを忘れていたので、飛行機に乗り遅れて、結局、ホテルに一晩宿泊しました。
アカプルコは、ホテルにプールがあり、毎日泳ぎました。
すこし寂れた感じがしたのは、昔のリゾートで、最近はフロリダの方が流行っているからでしょうか。
オアハカ日誌
優れた医学エッセイを数多く出版している脳神経外科医、というのが本業のオリヴァー・サックスだが、実はシダ植物をこよなく愛しており、メキシコまで観察ツアーに出かけるというほどの凝りようなのである(というより、他の植物も好きらしく、ソテツのことは別の本に書いてもいた)。さらには、同行するアメリカシダ協会の人々の、シダに関する知識は当然のことながら、シダとは全く関係ない蘊蓄に溢れた会話の含トリビア度も、ものすごいことになっており、アマチュアの底力(たとえば、天文学や植物学などの分野では素人の発見は侮れないものになっているらしい)を見せつけられもする。トリビアとは、テレビ番組でまとめて紹介されるものではなく、自分でひとつひとつ本の中などから掘り起こすものなのだと改めて実感する。たとえば、「地球上の動物の4分の1は蟻である」ことまでは知っていても、「蟻は大量のメタンを作り出し、オゾンホールを大きくするので、(人類にとって?)脅威である」ということまでは知らないかもしれない(実はこの本に溢れているトリビアはものすごい数なので、全然「ひとつひとつ」ではない矛盾があるのだが)。
何よりも、本当に好きなものを見てワクワクしている人々の幸福感に溢れており、羨ましい気持ちでいっぱいになる本である。