Dororonえん魔くんメ~ラめら 1(期間限定版) [Blu-ray]
東映動画製作の「ドロロンえん魔くん」は再放送でも繰り返し観て馴染んだ世代なので大好きです。今回約40年ぶりにリメイクされるということで驚きながらも大いに期待していました。
結果として期待は良い方向に裏切られました。いざ第1話の放送が始まって観てみると、前作のコンセプトそのままの単純なリメイクではなく、原作者の永井豪氏が雑誌に連載した漫画版にほぼ忠実なギャグとエッチの世界が展開されていたのです。東映版の前作のような真面目なヒロイックアクションを期待していると愕然とされるかもしれませんが、私はこの第1話が大いに気に入って、次週の放送日まで録画したものを何度も繰り返し観てしまいました。そして次の話が放送される度に同じことを繰り返していました。そのくらい飽きさせないテンポの良さと痛快さがあるのです。
キャラクターデザインは漫画原作版の絵の特徴を生かしながら現代風の味付けもされた絶妙なもので、すんなりと画面に入り込むことができました。深夜アニメに多いいわゆる「萌え」アニメ的な感じではなく、ファミリー向けに放送されるアニメのようなスタンダードな娯楽作品のムードがあります。特に雪子姫やハルミといった女の子が可愛らしい。エッチなシーンも度々登場しますが、過度に露出の激しさを狙った感じではなく、一昔前だったらゴールデンタイムに普通に子供向け番組としても通用していそうです。一部の大人達からは「子供に見せたくない番組」としてやり玉に挙げられるタイプではあるでしょうが…。
各キャラクターの声を担当する役者さんは演技が達者な方ばかりで、その点でも安心して観ていられます。レギュラー出演されている声優さんたちが懐かしの昭和歌謡をカバーして劇中で挿入歌として使われているのも面白い。また毎回の敵妖怪役にゲスト出演される意外な大物声優さん達も楽しみの一つです。
漫画にはない特徴として、これでもかとばかりに盛り込まれた昭和の流行や風俗のネタがあります。登場人物の叫びにまでいちいち使われるため、元ネタに気付かないとセリフが聞き取りにくく感じる事もあるのが少し難ですが、ネタが分からなくてもストーリーを楽しむのに問題はなく、これらの昭和ネタは視聴者を作品世界に引き込む為の仕掛けと思えば良いでしょう。当時を知っていても知らなくても「昭和っぽさ」に触れることができます。
まだまだ魅力にはキリがありませんが、とにかく肩肘張らずに楽しめる良質な作品です。全12話で終わりというのが勿体なく感じます。4話収録でこの価格も良心的ですし以前の東映版をご存じの方もそうでない方も興味を持たれたら買って損はないと思います。できたら東映版と交互に見比べると、両作品のノリの違いが新鮮でさらに楽しめそうです。
昭和ネタ絡みのセリフの聞き取りにくさなど、若干気になる部分も無くはないのですが、その辺は全体の楽しさでオマケして☆5つ付けておきます。
Dororonえん魔くんメ~ラめら 2(期間限定版) [Blu-ray]
みんなニコニコ、悪役もニコニコ、小芝居かましてアセアセ、汗をかきます。
いかつ〜く登場、でも頬を赤らめて恥ずかしがります。
カワイイですね。根っからの悪人はたぶん一人もいません。
良いのか悪いのか?悪役が全く憎めません。とどめを刺さないであげて〜
たぶん何かトラウマになるような革新的なものはないけれど、
(といっても狂気と紙一重で色々突きぬけまくっている印象ですが、、
特に本巻は本当にやりたい放題、演出にギャグに色々と深夜アニメの力が爆発しています。)
過酷な現実をふっとばすドラッグのような不思議なテンションがあります。トリップトリップ〜
萌え萌えきゅんきゅん、はあまり感じないけど?脳裏に焼きつくとことん明るいスケベがあります。
自由と散漫は紙一重ながら、私は終わるころにはいつもニコニコデトックスです。
原作を知らないから単純に楽しめているのかもしれません。
相変わらずの二巻です。艶靡ちゃん大活躍!エッチな野望が叶うといいなぁ。
あとえん魔くん、はるみちゃんへの態度が冷たすぎる・・どぼちて
21エモンComplete Box [DVD]
「原作改変ひど過ぎ」等の理由で1年にも満たない期間で終わってしまった21エモン。とはいえ原作が60年代後半のものではそのまま使用するのは難しかったと思います。以前発売された「藤子・F・不二雄 TVアニメアーカイブス」の作品を見ると原作の雰囲気を保ちつつ時代に合わせるために四苦八苦していたんだろうなというのがわかります。 もう一度じっくりとみて再評価してみてはいかがでしょうか。