世界の蒸気 vol.3 ダージリン・ヒマラヤ鉄道(世界遺産・インド) [DVD]
昨今のテレビ番組では、めっきり減ってしまった感があるドキュメンタリ−タッチの映像がとても良いです。プロのカメラマンの撮影した映像なので、とても美しいDVDに仕上がっています。これなら、鉄道マニアならずともヒマラヤの山並みの風景をも楽しめるのでとても良いと思います。ナレーションは無く字幕による説明だけですが、背景にインド風BGMが流れ、旅情感を誘い、逆にゆったりと見れていいです。終着駅ダージリンまでの行程と、そこで暮らす人々の姿が鮮やかに描写されていて、とてもほのぼのとした気持ちになります。こういう映像は何回観ても楽しいですね。
踏切天国
鉄道と言うと
やはり電車のイメージが非常に強いですが
ちょっと別の視点、踏み切りに着眼点を
移動させた作品がこの本です。
踏切ひとつをとっても
さまざまな環境におかれているものや
面白い状態にある踏切があったりと
車両に負けない面白さがあったりします。
その中のひとつの踏み切りに関しては
踏み切りなのにかかわらず豪華なシステムになっているので
きっと見に行きたくなること間違いなしです。
それぐらい、
豪華な踏切があるのですから。
一部誤表記など
若干難はありますが
楽しみを得る本としては問題ない本です。
世界鉄道の旅 (Gakken Mook 学研グラフィック百科)
ミッションスクールで18歳までの時をすごした私は、夢見がちで、
いつも心はさまざまな空想や小説の世界を旅している少女だった。
愛も恋もまだ知らず、たゆまぬ努力は必ず報われるものだと信じていた。
あの頃の私にとって、ヨーロッパは遠い地の果てであった。
そんな日々から、はや四半世紀がすぎようとしている。
生活の知恵などは一向に身につかないままであるが、
物思いにふけることも忘れ、卑近な出来事に喜怒哀楽を費やす毎日である。
あこがれていた国々を訪れる事もないまま、夢はいつしか思い出になっていた。
ところが、この本を開いた瞬間、私の中を風が駆けぬけるのを感じた。
結局空想の中でしか旅していない私にも、美しい車窓からの景色がなぜかなつかしかった。
それはもう何年も味わったことのない甘酸っぱい感傷だったろうか。
空間を超え、時間を超え、そして文字通り国境を越える旅。
いながらにしてそんな旅を与えてくれるこの本は、極上のタイムマシンでもある。
スイス山岳列車の旅
著者の池田光雅氏は言わばスイスの専門家で、20年来10指に余るスイスの旅の本を出している。もともと鉄道に関する造詣の深い人なので、鉄道が欠かせないスイスの旅の紹介にはうってつけの、、といっては失礼に当るだろうか。今回の著書は長年の集大成の一つとも言うべき1冊で、新しい正確な記述と、豊富な美しい写真は、山岳列車の魅力を見事に捕らえている。特に写真は、見慣れたものと異なって、この本のために用意されたであろう新しいアングルのものが多ク、スイスの鉄道の新しい魅力を発掘している。
スイス鉄道旅行を計画している人、あこがれている人、また、そうでない人にも、座右を飾る1冊として書斎に新鮮な風を吹き込んでくれるだろう。